
J・S・ミル 自由を探究した思想家 (中公新書)
関口正司
累計読者数4
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star総合評価 71/100
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この本について
最近、仕事でも日常でも「人に任せるべきか、自分で判断すべきか」がよく分からなくなることがあります。相手の未熟さにイラついたり、自分の判断の自信のなさに落ち込んだり。自由とか自律って大事だと分かっていても、実際の場面に落とすとなると途端に霧がかかったようになるんですよね。 この本を読んで救われたのは、ミルが自由を“放っておけば勝手に育つもの”とは考えていないところでした。人も社会も段階を踏んで自律に近づいていく、という視点に触れると、相手の行動や自分の未熟さが少し具体的に見えるようになります。また、権力を持つと判断が鈍る、というミルの指摘は、組織の中での自分の立場を過信しそうになる場面でブレーキになりました。意見の違いに過敏になったときも、「自分が間違っている可能性」を失わない態度をどう保つか、という問いが残ります。 自由や自律をきれいごとではなく、現実の行動レベルで考えたい人に合う本です。自分の判断が揺れがちな時期ほど、ミルの視点が落ち着きをくれると思います。
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出版社による紹介
『自由論』で知られる英国の思想家、ジョン・スチュアート・ミル。没後一五〇年を迎える今年、その思想と生涯をあらためて振り返る。
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