
男尊女卑依存症社会
斉藤章佳
亜紀書房 / 2023-06-21
この本について
子どもが園に通いはじめた途端、「ピンクは女の子の色なんだって」と言い出したり、職場で“気づけば自分だけ家事を背負っている”状況にモヤモヤしたり。誰かを責めたいわけじゃないのに、日常のいろんな場面で説明のつかない違和感だけが積もっていくこと、あると思います。僕自身もその正体がつかめずに長く放置してきた側です。 この本は、そうした空気の正体を「社会全体の構造」として捉え直す視点をくれました。たとえば、子どもが家庭外の環境であっという間に“らしさ”を刷り込まれていく話は、個人の努力だけでは限界があることを静かに突きつけてきます。また、依存症の背景に“生き方そのもの”が深く関わっているという指摘も、働き方や家族の役割がどれだけ人の生きづらさを形づくるかをあらためて考えさせられました。さらに、酔ったときのハラスメントが免罪されがちな風土や、「女性の話は長い」と感じる側に問題があるという指摘など、どれも身近な場面とつながっていて他人事にできません。 読み終えて思ったのは、これは誰かを断罪する本というより、“自分が何に影響されてきたのか”を理解するための一冊だということです。表面的な言動より、その人がどんな働き方や環境で生きてきたのかに目を向ける重要さも丁寧に語られていて、無意識に飲み込んできた前提を一度ほぐすきっかけになります。 家族、仕事、自分の気質。そのどこに違和感の源があるのか見えないまま、なんとなく疲れている人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要







