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男尊女卑依存症社会

男尊女卑依存症社会

斉藤章佳

亜紀書房 / 2023-06-21

累計読者数4
平均ハイライト数 5.5件/人
推定読了時間 約2時間13分
star総合評価 38/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 17%

この本について

子どもが園に通いはじめた途端、「ピンクは女の子の色なんだって」と言い出したり、職場で“気づけば自分だけ家事を背負っている”状況にモヤモヤしたり。誰かを責めたいわけじゃないのに、日常のいろんな場面で説明のつかない違和感だけが積もっていくこと、あると思います。僕自身もその正体がつかめずに長く放置してきた側です。 この本は、そうした空気の正体を「社会全体の構造」として捉え直す視点をくれました。たとえば、子どもが家庭外の環境であっという間に“らしさ”を刷り込まれていく話は、個人の努力だけでは限界があることを静かに突きつけてきます。また、依存症の背景に“生き方そのもの”が深く関わっているという指摘も、働き方や家族の役割がどれだけ人の生きづらさを形づくるかをあらためて考えさせられました。さらに、酔ったときのハラスメントが免罪されがちな風土や、「女性の話は長い」と感じる側に問題があるという指摘など、どれも身近な場面とつながっていて他人事にできません。 読み終えて思ったのは、これは誰かを断罪する本というより、“自分が何に影響されてきたのか”を理解するための一冊だということです。表面的な言動より、その人がどんな働き方や環境で生きてきたのかに目を向ける重要さも丁寧に語られていて、無意識に飲み込んできた前提を一度ほぐすきっかけになります。 家族、仕事、自分の気質。そのどこに違和感の源があるのか見えないまま、なんとなく疲れている人に刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

《 小島慶子さん、推薦!》 ついに解明された国民病。男性に重い下駄を履かせて死ぬまで働かせ、女性には報われないケア労働を押し付けてきた日本。 男も女も苦しい社会を変えるために、しんどいあなたが楽になるために、必読の書です。 --------- アルコール、薬物、痴漢、万引き、DV……。 さまざまな依存症に共通する原因は社会構造にあった! ジェンダー・ギャップ指数を見るまでもなく、日本は男性優位の国である。 夫婦別姓も叶わず、男女の賃金格差も世界ワースト2。 わたしたちは性別役割分業──つまりは「男尊女卑」の考え方にどっぷりと浸かっている。 --------- その社会を勝ち抜こうと男たちはワーカホリックになるまで働いて、ストレスからアルコールや薬物で気分をあげ、満員電車では痴漢や盗撮にはまる。 日本を蝕む依存症の問題は、男尊女卑による社会の歪みを正さなければ解決しない。 --------- 〈依存症は男らしさ、女らしさの病〉 アルコール依存症、痴漢、万引き依存症、盗撮、DVなど、多くの依存症を横断的に見てきた著者が、現代日本の病理を斬り、新しい人と社会のあり方について考える。 --------- 【目次】 ◆まえがき──男尊女卑社会が依存症を生む 1章……日本は男尊女卑依存症社会である ■男尊女卑依存社会が依存症を生む ■男性優位の社会構造 ■らしさの価値観をインストールされる ■依存症とワーカホリック ■ワーカホリックは病気か? ■死にいたる働き方 ■過労死について 2章……男尊女卑社会とワーカホリック ■ワーカホリックはさまざまな依存症のトリガーに ■仕事と飲酒 ■依存症と人間関係 ■条件付けと報酬系の仕組み ■人は生き延びるために依存症になる ■依存症と自尊感情 ■ワーカホリックと自尊感情 ■ワーカホリックと認知の歪み ■加害者家族が抱える苦悩から見える世界 3章……ワーカホリックと性別役割分業 ■男性に履かされた下駄の重さ ■いまだに続く男は仕事、女は家庭に ■依存症は男らしさ、女らしさの病 ■らしさへの過剰適応 4章……「男らしさの病」と男尊女卑依存症社会からの脱却 ■シラフで生きること ■感情をみつめる ■回復のためのガイドライン ◆あとがき
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