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なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造 (PHP新書)

なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造 (PHP新書)

中野 円佳

PHP研究所 / 2019-06-14

累計読者数3
平均ハイライト数 2件/人
推定読了時間 約3時間7分
star総合評価 39/100
boltライト読書型
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この本について

共働きでも専業でも、なんとなく常に負担の矛先が自分に向いている感じがする。家のことも子どものことも「私が回さないと止まる」と思いながら、働き方の選択肢もどこか縛られている気がする。そういうモヤモヤを言語化できずに抱えてきた人は多いと思います。僕もそのひとりでした。 この本が効いてくるのは、「自分の頑張りの問題」だと思っていたことが、実は社会の構造そのものに根っこがあると見えてくるところです。たとえば、専業主婦が家事を“独占”することで夫の家庭スキルを意図的に低く保つ、そんな世代的な生存戦略まで取り上げられていて、今の家族観がどんな土台の上に積み重なってきたのかがリアルにわかります。また、母親だけが三人分の無償労働を担ってしまう仕組みや、離婚後の不安が「夫に死んでほしい」という極端な願いにまで変わってしまう現実など、個人ではどうにもできなかった背景が静かに浮かび上がります。 読むと「じゃあ私はどう動けばいいのか」という判断も少ししやすくなります。夫婦間でどこに負担が偏っているのかを見直すきっかけにもなるし、学校や企業が前提としている“母親の献身”に気づくことで、抱えていた罪悪感が実は筋違いだったと気づくこともあります。何かを劇的に変える本というより、気づかないうちに飲み込んでいた前提をひとつずつ外してくれる本です。 家事育児と仕事のバランスにずっと違和感がある人に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

【「東洋経済オンライン」ジャーナリズム賞受賞! 上野千鶴子さん推薦】シンガポール在住、現在は日本とシンガポールを行き来しながら活動する著者が、日本の働き方の矛盾に斬りこんだ本書。 ●仕事と家事・育児の両立にいっぱいいっぱいの共働き家庭 ●家事・育児の責任を一手に背負い、逃げ場のない専業主婦 ●「稼ぎ主プレッシャー」と滅私奉公的働き方を課された男性 こうした「共働きも専業もしんどい」状況は、じつは日本社会の「主婦がいないと回らない構造」が生み出していた。長時間労働や無制限な転勤など、終身雇用・年功序列という制度で回してきた「日本のサラリーマンの働き方」。これらの制度は、主婦の妻が夫を支える前提で作られている。専業主婦前提の制度は、会社だけではない。丁寧すぎる家事、保育を含む教育への予算の低さ、学校の仕組み……問題は社会の様々なところに偏在し、それぞれが絡み合って循環構造を作っている。「女性が輝く社会」というスローガンがむなしく聞こえるのは、この構造が放置されたまま、女性に「働け、輝け」と要請しているから。ギグ・エコノミーや働き方改革、多様化する働き方は、循環構造を変える契機になり得るのか。日本の「主婦がいないと回らない構造」を読みとき、その変化の兆しを探る。「東洋経済オンラインアワード2018」でジャーナリズム賞を受賞した好評連載に大幅加筆のうえ、書籍化されたものの電子版。 【PHP研究所】
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