
なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造 (PHP新書)
中野 円佳
PHP研究所 / 2019-06-14
この本について
共働きでも専業でも、なんとなく常に負担の矛先が自分に向いている感じがする。家のことも子どものことも「私が回さないと止まる」と思いながら、働き方の選択肢もどこか縛られている気がする。そういうモヤモヤを言語化できずに抱えてきた人は多いと思います。僕もそのひとりでした。 この本が効いてくるのは、「自分の頑張りの問題」だと思っていたことが、実は社会の構造そのものに根っこがあると見えてくるところです。たとえば、専業主婦が家事を“独占”することで夫の家庭スキルを意図的に低く保つ、そんな世代的な生存戦略まで取り上げられていて、今の家族観がどんな土台の上に積み重なってきたのかがリアルにわかります。また、母親だけが三人分の無償労働を担ってしまう仕組みや、離婚後の不安が「夫に死んでほしい」という極端な願いにまで変わってしまう現実など、個人ではどうにもできなかった背景が静かに浮かび上がります。 読むと「じゃあ私はどう動けばいいのか」という判断も少ししやすくなります。夫婦間でどこに負担が偏っているのかを見直すきっかけにもなるし、学校や企業が前提としている“母親の献身”に気づくことで、抱えていた罪悪感が実は筋違いだったと気づくこともあります。何かを劇的に変える本というより、気づかないうちに飲み込んでいた前提をひとつずつ外してくれる本です。 家事育児と仕事のバランスにずっと違和感がある人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要






