
ストーリーでわかる 起業家のためのリスク&法律入門――致命的な失敗を避けるための26話
下平 将人 and 尾西 祥平
累計読者数7
平均ハイライト数 36.6件/人
star総合評価 75/100
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この本について
起業の相談を受けていると、「この条件で契約して大丈夫なのか」とか「なんとなく不安だけど何が危ないのか言語化できない」という声をよく聞きます。僕自身も創業期は、株主構成から規約の設計、投資契約の条項まで、何が“致命傷”になり得るのか全然つかめずに手探りでした。 この本は、そういう“なんとなく不安”の正体を、実際に起こり得るシーンを通して具体的に見せてくれます。たとえば、CVC主導の投資で気づかないうちに買取条項が仕込まれていたり、取締役の任期設定を誤ったことで退任交渉が泥沼化したり、共同創業者の力関係が変わった瞬間に意思決定が止まってしまう話など、どれも自分ごととして読める内容ばかりです。利用規約の作り方一つとっても、禁止行為の書き方やガイドラインとの組み合わせで、対応できる幅がまるで変わることに気づかされます。 派手な成功法則ではなく、起業家が日々ぶつかる “細かいけれど外すと危ないポイント” を地道に押さえてくれる本です。特に、資本政策を後からやり直せない理由や、NDAを結んでも守れない情報はそもそも渡さないほうがいいという現実的な視点は、創業初期に知っていたかったと思いました。 会社をこれから立ち上げる人よりも、「なんとなく走り出してしまったけど、そろそろ足元のリスクを把握しておきたい」という人に刺さる一冊です。
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