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コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン) (集英社学芸単行本)

コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン) (集英社学芸単行本)

斎藤幸平, 松本卓也, 白井聡, 松村圭一郎, 岸本聡子, 木村あや, and 藤原辰史

集英社 / 2023-08-25

累計読者数7
平均ハイライト数 9.7件/人
推定読了時間 約3時間49分
star総合評価 51/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 42%

この本について

最近、「自分の生活ってどこまで自分で決められているんだろう」と立ち止まることが増えました。政治に期待できる気もしないし、かといって地域のことに口を出すほどの余裕もない。気づけば、お金を払えば済むことばかり選んで、主体的に関わる力がどんどん落ちている気がするんですよね。 『コモンの「自治」論』を読んで感じたのは、この受け身の状態そのものが、いまの社会構造で再生産されてしまっているという指摘の鋭さでした。自治って「立派な市民になること」ではなく、周りの人と相談しながら仕組みそのものを作り直す行為だと捉え直すことで、少し肩の力が抜ける。例えば参加型予算の話は、小さな単位であっても、使い道を自分たちで決める経験そのものが政治の変化につながるという発想が、すごく現実的なんです。また、自治の前提となる〈コモン〉を、水やエネルギーといった生活必需の領域から取り戻していく話は、「国が動く前に、生活の現場から変わる」という視点の転換がありました。 大きな社会運動の話に見えて、実は「受け身のままじゃ苦しい」と感じている個人の悩みに直結している本です。自分の生活圏で何かを変えたいけれど、一歩目がわからない人に特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

【『人新世の「資本論」』、次なる実践へ! 斎藤幸平、渾身のプロジェクト】 戦争、インフレ、気候危機。資本主義がもたらした環境危機や貧困格差で、「人新世」の複合危機が始まった。 国々も人々も生存をかけて過剰に競争をし、そのせいでさらに分断が拡がっている。 崖っぷちの資本主義と民主主義。 この危機を乗り越えるには、破壊された「コモン」(共有財・公共財)を再生し、その管理に市民が参画していくなかで、「自治」の力を育てていくしかない。 『人新世の「資本論」』の斎藤幸平をはじめ、時代を背負う気鋭の論客や実務家が集結。 危機のさなかに、未来を拓く実践の書。 【目次】 はじめに――今、なぜ〈コモン〉の「自治」なのか? 斎藤幸平 第一章 大学における「自治」の危機 白井 聡 第二章 資本主義で「自治」は可能か?――店がともに生きる拠点になる 松村圭一郎 第三章 〈コモン〉と〈ケア〉のミュニシパリズムへ 岸本聡子 第四章 武器としての市民科学を 木村あや 第五章 精神医療とその周辺から「自治」を考える 松本卓也 第六章 食と農から始まる「自治」――権藤成卿自治論の批判の先に 藤原辰史 第七章 「自治」の力を耕す、〈コモン〉の現場 斎藤幸平 おわりに――どろくさく、面倒で、ややこしい「自治」のために 松本卓也
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