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百鬼夜行シリーズ9冊合本版

百鬼夜行シリーズ9冊合本版

京極夏彦

累計読者数3
平均ハイライト数 18.3件/人
star総合評価 52/100
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この本について

日常を生きているだけなのに、説明のつかない不安や、どこから来たのか分からない焦りに足を取られることってありませんか。理屈では割り切れないのに、心のどこかがざわつく。自分の中の「内側」と、目の前の「外側」がうまく噛み合わないまま動き続けているような、あの感じです。 京極夏彦の『百鬼夜行シリーズ』を読んで刺さった人の抜粋を見ると、そのモヤモヤの正体に、物語経由でゆっくり触れているように感じます。幽霊だの呪いだのと言いながら、話しているのは結局「人が世界をどう受け取ってしまうのか」という点で、その視点の切り替えが妙に現実に効くんですよね。例えば、呪いは言葉だ、とか、脳と心の関係をやくざと水商売みたいだ、とか。ちょっと笑えるのに、気づくと自分の日常の説明に使えてしまう。 さらに、このシリーズは「不思議なことなど何もない」という京極堂の姿勢が軸にあるので、不可解な出来事を「怖いもの」としてではなく「自分の認知のほころび」として扱えるようになるのが大きいです。観測する側とされる側の話や、人が意味を与えることで呪いにも祝福にもなるというくだりも、仕事や対人関係で振り回されている時に、少し息がしやすくなる視点をくれます。 理屈と感情のあいだで迷いがちな人、世界の見え方を一度落ち着いて組み立て直したい人にはとても刺さるシリーズだと思います。

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