
父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書
スコット・ハーショヴィッツ and 御立 英史
累計読者数24
平均ハイライト数 19.2件/人
star総合評価 65/100
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この本について
最近、人との距離の取り方とか、正しさの基準とか、考えれば考えるほどわからなくなることが多いです。相手の気持ちを尊重したいのに、どこからが踏み込みすぎなのかはっきりしない。子どもの疑問に答えようとして、自分のほうがうまく整理できていないのに気づくこともあります。 この本がおもしろいのは、そんな「大人になると置き去りにしてきた問い」に、子どもと同じ目線でもう一度立ち返らせてくれるところです。たとえば、権利と義務の関係が“物理的な力ではなく、互いの意志によって守られているもの”だと気づくと、人との接し方が少し丁寧になります。あるいは、自分の反論が本当に筋が通っているのか、一度立ち止まって考える習慣を持つと、仕事の議論が荒れにくくなる。そんな、日常にじわっと効く視点が多いです。 子どもが何度もカップを落とすのは、ただのいたずらじゃなくて「実験」なんだという話も印象的でした。自分の中で決めつけていた枠が少しゆるんで、相手の行動の背景に目を向ける余裕が生まれます。哲学は難しい知識ではなく、こういう“考え直すためのきっかけ”なんだと実感します。 大きな答えを求めている人より、「最近なんとなくモヤモヤが残りがちだな」と感じている人に刺さる本です。自分のペースで読んで、気になった部分だけ持ち帰れば十分だと思います。
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