
うたうおばけ (講談社文庫)
くどうれいん
講談社 / 2023-10-13
累計読者数4
平均ハイライト数 6件/人
推定読了時間 約2時間23分
star総合評価 47/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 43%
この本について
仕事のことで落ち込んだり、人間関係で自分だけが取り残されたような気がしたり、日常のどこに立っていればいいのかよく分からなくなる瞬間ってありますよね。大きな物語の主人公になれと言われても、そんなスイッチ急に入れられないよ…と私もよく思います。 『うたうおばけ』は、そういう「なんとなくうまくいかない日の自分」を無理に奮い立たせる本ではありません。むしろ、生活の中でふと訪れるシーンを丁寧に拾い上げてくれる感じがあります。生活は死ぬまで続く長い実話で、その途中で急にやってくる心の引っかかりを、そのままの形で見せてくれるんです。自分なんて、と思ってしまう感情も、誰かを好きだった自分と折り合えない時間も、ぜんぶ「そこにあっていいもの」として扱われているのが救いでした。 読みながら、他人の人生を覗き見しているようで、でも気がつくと自分の生活のなかにも似たような瞬間が積み重なっていることにハッとします。世間が求めてくる立派な物語から距離を置いて、「今日はこれでいいかもしれない」と思える余白をくれる本だと思います。特に、日常の小さなズレや痛みを抱えたまま歩いている人に刺さりやすい一冊です。 派手なことは書いていないのに、読み終わると妙に呼吸がしやすくなる。不思議ですが、私はそんな風に受け取りました。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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出版社による紹介
********************************** 上白石萌音さんが何度も読み返す、愛する一冊 れいんさんの文章には体温があり、とても人間らしくて趣深い。 言葉の楽しさが詰まっています。 素直に、真っ直ぐに人を愛する姿にあこがれると同時に、 身近にいる大切な人をより愛しく思えます。 ――「20歳の20冊」より ********************************** 全国の書店員から熱烈な支持! 最注目の著者による、大反響エッセイ文庫化。 人生はドラマではないが、シーンは急にくる。 わたしたちはそれぞれに様々な人と、その人生ごとすれ違う。 だから、花やうさぎや冷蔵庫やサメやスーパーボールの泳ぐ水族館のように毎日はおもしろい―― 。 短歌、小説、絵本と幅広く活躍する著者が描く、「ともだち」との嘘みたいな本当の日々。 大反響の傑作エッセイ! 【文庫版あとがき収録】 [目次] うたうおばけ/ミオ/アミ/まみちゃん/Sabotage/パソコンのひと/内線のひと/ 瞳さん/謎の塚澤/暗号のスズキくん/物理教師/回転寿司に来るたびに/ 雪はおいしい/一千万円分の不幸/八月の昼餉/イナダ/不要な金属/ かわいいよね/冬の夜のタクシー/ロマンスカーの思い出/抜けないボクシンググローブ/ からあげボーイズ/エリマキトカゲ/きぼうを見よう/秩父で野宿/うにの上/ まつげ屋のギャル/桃とくらげ/ひとり占め/クロワッサン/終電二本前の雷鳴/ 白い鯨/バナナとビニニ/わたしVS(笑)/ふきちゃん/ 死んだおばあちゃんと死んでないおばあちゃん/喜怒哀楽寒海老帆立/ 山さん/あこがれの杯/あとがき/文庫版あとがき
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