
安楽死が合法の国で起こっていること (ちくま新書)
児玉真美
累計読者数8
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star総合評価 68/100
start序盤集中型
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この本について
最近、「死にたいと言う人に、何ができるんだろう」とか、「制度がどこまで人の選択を左右しているんだろう」と考え込んでしまう場面が増えました。誰かの苦しみを前に、個人の意思だけでは説明しきれないものがある気がして。でも、具体的に何が問題なのかを言語化しようとすると、途端に霧がかかったようになるんですよね。 この本は、その霧の向こう側を具体例で見せてくれます。たとえば、ベルギーやカナダで起きている「社会的支援がなく、生きたいのに生きられない状態からの安楽死」や、医療経済の指標がどう命の価値を数値化してしまうのか、といった問題がひとつひとつ丁寧に掘られていきます。読みながら、自分が「本人の意思」という言葉にどれだけ依存していたかを痛感しますし、制度や周囲の対応次第で人の選択がいかようにも変わってしまう現実に、見ないふりができなくなります。 特に印象的だったのは、死にたいと訴えた人に対して「その選択は妥当か?」ではなく、「なぜそこまで追い詰められたのか?」を問う視点が徹底していること。これを読んでから、私も現実の場面で理由や背景を想像する癖がつきました。結論を急がず、まず状況をたどる姿勢が自分の中で少しだけ育った気がします。 一歩立ち止まって、「意思」と「環境」の境界が気になっている人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
終末期医療の辛さ、介護疲れへの同情がある一方、医療費削減を公言する政治家やインフルエンサー。安楽死が合法の国の驚くべき実態。
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