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暗号通貨VS.国家 ビットコインは終わらない (SB新書)

暗号通貨VS.国家 ビットコインは終わらない (SB新書)

坂井 豊貴

SBクリエイティブ / 2019-02-05

累計読者数3
平均ハイライト数 11.7件/人
推定読了時間 約2時間46分
star総合評価 57/100
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この本について

お金やテクノロジーの話って、どうしても「分かったつもり」で流してしまいがちですが、ふとした瞬間に、自分が何を信じて暮らしているのか分からなくなることがあります。国家の通貨に乗っかっているだけで大丈夫なのか、かといって暗号通貨の世界も投機の話ばかりで距離を置きたくなる。この本は、その曖昧な不安をいったん言語化してくれました。 読んでいて大きかったのは、通貨の本質を「交換の媒介」として淡々と整理してくれるところです。国家が発行していようと、ブロックチェーンが支えていようと、本質はそこにある。比喩ではなく、具体的にノードがどう動き、なぜ中央管理がなくても秩序が生まれるのかを説明してくれるので、ビットコインを「思想」ではなく「構造」として捉えやすくなります。また、PoWやPoSのような仕組みの違いも、経済学のインセンティブ設計として理解できるので、単なる技術の比較ではなく、人間の行動原理の話として腑に落ちました。 さらに意外だったのは、国家や企業の監視体制と暗号通貨の距離感を冷静に描いている点です。反権力の旗を振るのではなく、権力の集中が自然と生む歪みをどう分散させるか。極端に走らず、それでも現実を直視したい人にはすごく読みやすい立ち位置だと思います。 「暗号通貨に興味はあるけど、投機の話ではしっくりこない」という人にとって、長く手元に置ける一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

仮想通貨の経済圏とは? 「仮想通貨は終わった……」 相場の暴落を機に、メディアには否定的な報道があふれかえった。 しかし、ビットコインをはじめとする暗号通貨は、本当にこのまま消えてなくなっていくのだろうか。 私たちは、まだ暗号通貨の本当の可能性に気づけていないのではだろうか。 本書は、『多数決を疑う』『マーケットデザイン』などの著作をもつ著者が、経済学の視点から暗号通貨の思想・制度設計・通貨としての役割を詳細に論じる。本書のタイトルは暗号通貨と国家を「vs」で対置させている。だが暗号通貨は「反国家」ではない。暗号通貨は「非国家」。国家に過度に集中した力を世のなかに分散させていくものだ。 暗号通貨で社会はいかに変革するか。 本書は今起きていること、これから起きることを冷静に見通すための手助けとなる1冊である。 ◎項目(抜粋) 危険なキャッシュレス 創造主(サトシ)は正体不明 通貨の本質とは何か? 徴税と暗号通貨 銀行預金のすごさ 国際送金とリップルXRP P2Pの世界通貨 すべては巨人の肩の上に立つ ビットコインとは何か マイニングの仕組み 多数決と正しい確率 ビザンチン将軍問題 管理者のいないコミュニティ ネットワーク効果--調整ゲームと協調行動 若きヴィタリクの情熱 トークンによる資金調達 ノーベル賞学者の参入
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