
自炊者になるための26週
三浦哲哉
累計読者数8
平均ハイライト数 17.8件/人
star総合評価 58/100
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この本について
自炊って続けたい気持ちはあるのに、結局いつも「とりあえず食べられればいいか」で終わってしまうことが多いんですよね。料理に向き合う余裕もないし、そもそも自炊で何が変わるのか実感しづらい。でも、この本を読んでいると、料理そのものというより「風味に気づく自分の感覚」がゆっくり育っていく感じがあって、そこがすごく救いになるんです。 たとえば、トースト一枚でも、狙いを持って焼くと味がまるで違うという話があります。パンの中に蒸気を充満させるタイミングを逆算するなんて、普段考えもしない。でもそれを意識すると、ただの朝食が少しだけ特別なものに見えてくる。あるいは、においが「別の場所や季節を映す」という話も、読んでから妙に腑に落ちました。鮎の香りが夏の清流を連れてくるという例えは、自分の食卓にも実際に起きうることなんだと気づかされます。 この本がいいのは、「自炊しなきゃダメ」と押しつけるのではなく、世界の雑多さや食べ物の個体差に目が向くようになるところです。完璧な料理ではなく、日々の中で風味にちょっと意識が向くようになるだけで、生活がすこし豊かに感じられる。そういう変化を丁寧に言葉にしてくれています。 料理の腕を上げたい人よりも、「日々の生活がどこか平板に感じている人」に刺さる本です。自炊そのものより、世界の見え方が少し変わる感覚を求めている人に。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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出版社による紹介
さっと買って、さっと作って、この上なく幸福になれる。 「トーストを焼くだけ」からはじまる、日々の小さな創造行為。 おいしさと創造力をめぐる、全くあたらしい理論&実践の書! “面倒”をこえて「料理したくなる」には、どうしたらいいでしょう。 “ほぼ毎日キッチンに立つ”映画研究者が、その手立てを具体的に語ります。 ・大方針は、「風味の魅力」にみちびかれること。 「風味」=味+におい。自由に軽やかに、においを食べて世界と触れ合う。 そのよろこびで料理したくなる。人間のにおい解像度は犬並み? 最新の科学研究だけでなく、哲学、文学、映像論の重要テクストを手がかりに、知られざる風味の秘密に迫ります。 ・目標は、素材から出発して、ささっとおいしいひと皿が作れるようになること。 1週に1章、その週の課題をクリアしていけば、26週=半年で、だれでも、すすんで自炊をする人=自炊者になれる、がコンセプト。 蒸す、煮る、焼く、揚げる「だけ」のシンプル料理から、「混ぜる」「組み合わせる」、さらに魚をおろして様々に活用するまでステップアップしていきます。 日本酒とワインの新しいあり方、買い物や献立てに悩まないコツ、家事分担も考えます。 ・感覚を底上げする、「名曲」のようなレシピを40以上収録しています。 「ヤンソンの誘惑」「鶏肉とパプリカ」「山形のだし」「麦いかのフリット」等々、素朴だけど、素材と出会いなおすような感動のあるものばかり。古今東西の料理書を読みこんだ著者ならではのベストチョイスです。 より先へ進みたくなった人のための懇切丁寧なブックガイドつき!
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