
超訳 アドラーの言葉 (ディスカヴァークラシック文庫シリーズ)
岩井俊憲
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2024-01-26
この本について
人と関わるとき、「どこまで相手の問題に踏み込むべきか」「なんで同じ状況なのに人によって反応が違うんだろう」といった、答えが出ないモヤモヤを抱えることがあります。相手に振り回されるのもつらいし、自分の感情が思ったより大きく揺れるときもあって、正直ちょっと疲れる。僕自身も、仕事でも家庭でも同じところでつまずき続けてきました。 この本が助けになったのは、抽象的な理想論ではなく、日常の小さなやり取りの見え方をそっと変えてくれたところです。たとえば、感情には必ず「目的」があるという視点。怒りが爆発したとき、相手を変えたいという願いが裏に潜んでいると気づくだけで、少し落ち着いて距離を取れるようになりました。また、「課題の分離」は冷たく突き放す話ではなく、「共同の課題」へ向かう前段階だと示されていて、人間関係を切り捨てないための実践的な考え方だと腑に落ちました。さらに、同じ経験でも「どんな意味をつけるか」は自分で選べるという言葉は、過去に縛られがちな人ほど響くはずです。 誰かを支える立場にあっても、自分が上にいるわけじゃない。「役割が違うだけ」というアドラーのまなざしは、上司と部下、親と子、すべての関係にそのまま持ち込めます。理屈より、明日なにを変えれば人との関係が少しラクになるのかを知りたい人に向いている本です。 特に、「自分の感情に振り回されがちで、人との距離感に悩む人」には静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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