
イノベーションの経済学 「繁栄のパラドクス」に学ぶ巨大市場の創り方
クレイトン・M・クリステンセン and 依田 光江
この本について
「頑張って提案しているのに、手応えがないまま終わることが多いんだよな…」とか、「ニーズを掴めていない気がするけど、何を見ればいいのか分からない」という相談をよく受けます。自分も仕事で同じ壁にぶつかってきました。そんなときに読み返すことが多いのが、この『イノベーションの経済学』です。 この本が刺さるのは、単に“市場をつくれ”と抽象的に語るのではなく、プッシュして売り込むほど成果が遠のく理由や、“無消費者”に目を向けると状況が変わり始める瞬間を、具体的な企業の歩みを通して描いているところです。たとえば、南アフリカやインドでの事例では、現場で学びながら、手に届かない人たちが本当に何につまずいているかを見きわめた企業だけが、持続可能な形で市場を広げていきます。効率化のイノベーションも悪くはないけれど、それだけでは雇用も成長も生まれにくいという視点は、日々の仕事にじわっと効きます。 読んでみると、「売れないのは工夫不足だ」とか「もっと攻めろ」といった単純な話ではなく、価値と支出のバランス、値段と複雑さ、そして現実の制約がどう人の行動を決めているかが見えてきます。プル型のアプローチがなぜ強いのかも、理屈というより実感として理解できるはずです。 今のやり方が間違っているわけではないのに、どこか噛み合わない感じが続いている人に届く本です。自分もその一人でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
読書の順序
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