
THINK FUTURE 「未来」から逆算する生き方
ハル・ハーシュフィールド, 今井 仁子, and けんすう(古川 健介)
この本について
やらなきゃいけないことを先延ばしして、そのツケを未来の自分に押しつけている感覚って、誰しもありますよね。頭では分かっているのに、今の気分が勝ってしまう。「明日の自分ならできるはず」と思いながら、どこかで“明日の自分がかわいそうだな”とも感じている。こういうモヤモヤが積み重なると、未来のことを考えるのが少し怖くなったりします。 『THINK FUTURE』は、この“未来の自分との距離感”に丁寧に向き合う本でした。特に印象的なのは、未来の自分を「他人みたいに扱っている」という指摘です。言われてみれば、10年後の自分がどんな表情で、どんな生活をしていて、どんな感情を抱いているのか、ほとんど想像したことがなかったりします。本書が面白いのは、その距離を縮める具体的な方法がいくつも紹介されているところで、例えば未来の自分に手紙を書く、老いた自分の姿を見る、未来の生活を細かいシーンとして思い浮かべるといった行為が、現実の行動を変えていくという話が腹落ちしやすいです。 先延ばしを責めるのではなく、「未来の自分と仲良くなる」という視点が入るだけで、やることの選び方や“ノー”と言う判断がだいぶ変わるんだろうなと感じました。自分の計画を後回しにしがちな人ほど、この感覚は刺さると思います。 未来を明るくするとか、劇的に変えるとか、そういう大げさな話ではありません。ただ、自分という存在を“点”ではなく“つながり”として扱えるようになると、選択が少しやさしくなる。そんな感覚をくれる一冊でした。
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