
声かけで伸ばす 内向的な子のすごい力
吉田美智子
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2024-06-21
この本について
子どもの内気さをどう扱えばいいのか、正解が見えないまま不安ばかりが増える瞬間ってありますよね。こちらが良かれと思って声をかけても、子どもには否定として届いてしまったり、むしろ距離ができてしまったり。内向的な子の「困っているように見えるけど、無理に背中を押していいのか」が判断しづらくて、僕自身よく迷っていました。 この本は、そういう曖昧なモヤモヤに光を当ててくれます。特に刺さったのは、短所に見える行動を「直す」方向ではなく、その子のペースや考える力をどう支えるかが丁寧に描かれているところです。例えば、夜遅くに宿題を始めてしまう問題でも、叱るより先に子どもの管理能力を信じ、翌日に落ち着いて話し合う姿勢が紹介されていて、実際の親子の動きをイメージしやすいんです。また、子どもが不安を飲み込んで頑張りすぎるタイプの場合、いったん安心できる環境をつくることで「自分の気持ちを言えるようになる」までのプロセスが、無理なく描かれています。親の不安やアンコンシャス・バイアスにも触れてくれるので、こちら側の焦りにも整理がつきやすいです。 内向的な子どもは、自分の世界を大切にしながらじっくり決めたいタイプで、その強みがどこにあるのかも具体的に書かれています。責任感や葛藤する力など、一見わかりにくい良さが「こういう場面で生きる」と実感しやすく、親としての視点がやわらぐ感覚がありました。子どもの不安を無理に消そうとするのではなく、「大丈夫だと思えている大人がそばにいる」ことが、どれだけ力になるのかも伝わってきます。 内気さや感じやすさを「直すべきか」でずっと悩んでいた親御さんには、とくに刺さると思います。
読書インサイト
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