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暗殺 (幻冬舎単行本)

暗殺 (幻冬舎単行本)

柴田哲孝

PHP研究所 / 2023-07-14

累計読者数22
平均ハイライト数 10.4件/人
推定読了時間 約2時間30分
star総合評価 56/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 45%

この本について

ニュースを見ていて、「表に出てくる話だけでは辻褄が合わないな」と感じることが増えました。陰謀論に飛びつきたいわけじゃないけれど、世の中の動きがどうにも腑に落ちない。そんなモヤモヤを抱えたまま日々を過ごしている人は、意外と多い気がします。僕自身もそのひとりです。 『暗殺』は、実在の組織名や歴史的事件が物語に巧妙に絡められていて、まるで現実と虚構の境目が揺らぐような感覚になります。ただし、ここで描かれるのは事実の断定ではなく、「もしこういう力学が裏側にあったら」というフィクションとしての仮説。その“仮説”が、普段のニュースを自分なりに読み解くための視点を与えてくれるところが、この作品の面白さだと思いました。例えば、自分が当然だと思っていた政治の仕組みや、メディア報道の裏側にある動きに対して、「それは誰の得になるのか?」と一歩立ち止まれるようになる。あるいは、歴史や制度を“固定された事実”として受け取るのではなく、“人の意思によって形づくられたもの”として眺められるようになる。そんな気づきがじわっと残ります。 過度に真に受ける必要はまったくありません。でも、世界の見え方をちょっとだけ揺らしてくれる小説を探している人には刺さるはずです。フィクションを通して現実の読み方を変えたい、そんな人に向いている一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

大久保利通暗殺後、犯人である島田一郎を主人公にした小説が刊行されて大評判となった。また、爆弾を投げつけられて一命をとりとめた大隈重信は犯人の勇気を称賛し、そのことで大隈の人気も上がった。日本には暗殺者への同情的文化が確かに存在していたのである。一方、原敬暗殺の真因は、これまであまり語られてこなかった犯人中岡艮一(こんいち)の個人的背景にあった。犯人が抱えていた個人的行き詰まり・挫折感は、現代の暗殺——安倍元首相暗殺事件にそのままつながるものである。近現代史研究の第一人者が、明治と大正の暗殺を丁寧に語り、さらに暗殺に同情的な文化ができた歴史的背景についても考察する。 [本書で扱う暗殺事件]●赤坂喰違の変(明治7年)岩倉具視暗殺未遂事件 ●紀尾井坂の変(明治11年)大久保利通暗殺事件 ●板垣退助岐阜遭難事件(明治15年) ●森有礼暗殺事件(明治22年) ●大隈重信爆弾遭難事件(明治22年) ●星亨暗殺事件(明治34年) ●朝日平吾事件(安田善次郎暗殺事件)(大正10年) ●原敬首相暗殺事件(大正10年) 【PHP研究所】
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