
チームレジリエンス 困難と不確実性に強いチームのつくり方
池田めぐみ and 安斎勇樹
日本能率協会マネジメントセンター / 2024-05-31
この本について
先の見えなさが続くと、仕事でもチームでも「何が正しいのか」すらわからなくなりますよね。外の環境が不安定なせいなのか、自分たちの内側に原因があるのか、その境界もあいまいになっていく感じ。僕自身、忙しさに追われているうちに、本当に向き合うべきところから目をそらしていた時期がありました。 この本が面白いのは、「困難」と「不確実性」を分けて捉え直すところから始まる点です。未来のわからなさに巻き込まれると、人は問題の根本ではなく、その場しのぎの感情処理に走ってしまう。結果、チームの関係性がさらに悪化する。この流れが、読者の方が保存していた抜粋にも一貫して描かれている部分で、僕も読んでいて耳が痛かったところでした。だからこそ、まず何を「課題」と呼ぶのかを丁寧に定義し直す、という一歩が効いてきます。 もうひとつ印象的だったのは、困難に直面した時ほど「ビジョン」を曖昧にしてはいけないという指摘です。早く対処したい気持ちをぐっとこらえて、どんな状態を目指すのかを改めて確認するだけで、チームの空気が変わるという感覚には覚えがある人も多いはず。さらに、マネジャーの業務を15%減らす具体的な方法まで書かれていて、ここは現場でそのまま試せます。 曖昧さや変化に飲み込まれて、何が問題なのかすら見えなくなっている人に、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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