ヨムナビ
ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス

ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス

栗田 シメイ

累計読者数17
平均ハイライト数 4.6件/人
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 38%

この本について

マンションに住んでいると、「これ本当に必要なルール?」とか、「管理組合って何者なんだろう…」みたいな小さな違和感を覚えることがありませんか。自分の暮らしに関わるはずなのに、仕組みはやたら複雑で、いざ揉めるとどう動けばいいのかも分からない。僕も同じで、日常に紛れるそのモヤモヤを放置したまま大人になったタイプです。 『ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス』は、そんなモヤモヤをいきなり“社会の縮図”として突きつけてくるような一冊でした。舞台は新宿から2駅の巨大マンション。配達員の入館拒否、理不尽なルール、面接、荷物チェック、果ては54台の防犯カメラによる24時間監視…。読み進めるほど、「制度が一度ねじれると、人の生活はここまで振り回されるのか」と背筋が冷えます。同時に、約30年私物化された管理組合に、住民が1200日かけて向き合っていく過程が淡々と描かれ、その粘り強さに何度も立ち止まりました。 この本の面白さは、恐ろしい話として読むだけで終わらないところです。例えば、管理組合と住民の力関係が法的にどれだけ偏っているのかが、具体的なエピソードで理解できるし、「1票でも勝てば官軍」という言葉が示すように、マンション自治がほぼ政治そのものだと気づかされます。また、日本の住宅ローン制度や管理組合の概念そのものが、そもそもどんな思想で始まったのかを知ることで、「家に住む」という行為が思っていた以上に歴史と制度に縛られていることが見えてきます。 マンション管理に限らず、「組織のルールに飲み込まれそうになった経験がある人」には特に刺さると思います。自分の暮らしを支える仕組みを、いったん立ち止まって眺め直すきっかけになる一冊でした。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

渋谷区、駅歩4分。最高の立地のマンションでひそかに恐怖の独裁管理が敷かれていた。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要