
進撃のドンキ 知られざる巨大企業の深淵なる経営
酒井 大輔
日経BP / 2024-08-02
この本について
仕事で裁量を持てと言われても、権限は曖昧だし、失敗したら誰が責任を取るのか…そんなところでいつも立ち止まってしまう人、多いと思います。僕もまさにそのタイプで、現場に任せろと言われつつ、腹の底では「本当に任されてるのか?」と迷い続けてきました。 この本を読んでいて刺さったのは、ドンキの現場が「主権在現」と言い切れるほど腹落ちした仕組みで動いていることでした。店員がAIより自分の勘や経験を優先していい世界、失敗しても“はらわた力”としてむしろ評価される文化、アルバイトが海外展開の中心に立つような抜擢の流れ。それらが大げさな成功談ではなく、実際に積み重ねられた現場の試行錯誤として描かれていて、働き方の景色が一段変わる感じがしました。 もう一つ意外だったのは、ただ奇抜な店づくりをしているわけではなく、「日常のテーマパーク」という発想で、衰退業態と言われたGMSをもう一度活かそうとしている姿勢です。目の前の商売をゲームにしてしまうような柔らかさと、数字に向き合う泥臭さが共存していて、ああ、組織ってこういうバランスでも成長できるんだと救われる思いでした。 権限の預け方や、失敗の扱い方にモヤモヤしている人にはかなり刺さるはずです。僕自身、現場で小さく動く勇気を少しだけ取り戻せました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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