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夢が覚めるまで (ストレートエッジ)

夢が覚めるまで (ストレートエッジ)

三秋縋、loundraw

ストレートエッジ

累計読者数4
平均ハイライト数 1.8件/人
推定読了時間 約1時間24分
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

過去の出来事をふと思い出しては、あのときの気持ちまで一緒に蘇ってきて、なんとなく前に進みにくくなることってありますよね。人に言うほどでもないけれど、自分の中ではずっと残っている後悔や引っかかり。忘れられないことが多いほど、生きづらさも増える気がして、どう扱えばいいのか悩む人は多いと思います。 『夢が覚めるまで』を読んで感じたのは、「忘れられない自分」そのものに、少しだけ別の角度を与えてくれる物語だということです。たとえば、記憶力が高いのは裏を返せば“忘れにくい”というだけの話だと気づいたとき、欠点だと思っていた自分の特性を、ただ事実として置いておけるようになります。また、作中の面接官の言葉のように、「人は忘れるから生きていける」という視点に触れると、今の自分が抱えている重さも、いつか自然と薄れていくものだと少し信じられるようになる。さらに、挑戦に臆さない登場人物を見ていると、一歩が小さくても進むことそのものが自分を助けるんだと思い出せます。 大げさに人生を変えてくれるわけではないですが、日々のモヤモヤが少し呼吸しやすくなる物語です。過去の感情に足を取られやすい人には、そっと効いてくると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

——覚えてないですか? それが、ユキが僕に向かって口にした最初の言葉だった。 2013年春。その頃、僕は人生のエアポケットとでもいうべき場所に落ち込んでいた。原因不明の無力感に取りつかれ、すべてを放り出して、自分の殻に閉じこもっていた。おかげで恋人に見放され、不眠症を患い、亡霊みたいに夜の町をさまよう毎日。気を抜いたら、僕という存在は今にもばらばらになってしまいそうだった。 そんなある日、少女に出会った。「ユキ」という名前以外は、すべてが謎に包まれた少女。ユキは僕に助けを求め、僕はそれに応じた。帰る場所がないという彼女を、何も言わずに匿ってやることにした。 ユキとの同居生活を送るうちに、僕の無気力は回復の兆しを見せ始めた。灰色だった毎日は少しずつ色づいていき、やがて鮮やかな色彩を取り戻した。それまでとは一転して、何をやっても上手くいくようになった。まるでユキが僕のもとに幸運を運んできたみたいに。 いつしか、ユキは僕にとってかけがえのない存在になっていた。彼女が隣にいれば、なんだって乗り越えられるように思えた。だからこそ、あえて彼女の素性には関心のないふりをしていた。君はどこからやってきたんだ? 何から逃げ出してきたんだ? そんな問いを発した途端、ユキがどこかに行ってしまいそうな気がして。 もしあのとき僕が思いきって尋ねていたら、彼女は真実を答えてくれただろうか。 今この瞬間にも、世界は滅びようとしているということ。 ユキが、人類に残された最後の希望だということ。 彼女はその使命を放棄して、ある目的を果たすために僕に会いにきたのだということ。 そして、ある日唐突に、僕は選択を強いられることになる。 一人の少女を犠牲にして、世界を救うか。 世界を見捨てて、一人の少女を救うか。 これは、僕とユキが運命を共にするようになるまでの42日間の物語だ。
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