
ジョン・ロールズ 社会正義の探究者 (中公新書)
齋藤純一 and 田中将人
累計読者数7
平均ハイライト数 32件/人
推定読了時間 約4時間55分
star総合評価 72/100
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この本について
日々ニュースに触れたり職場のルールに違和感を覚えたりすると、「何が公正なのか」を自分なりに考えようとしても、どうしても感覚のぶつかり合いになってしまうことがあります。相手の価値観も自分の価値観も間違っていないはずなのに、議論がどこにも着地しないあの感じ。僕自身ずっとモヤモヤしていました。 この本が面白いのは、ロールズの理論そのものより、「どうやって公正を考えるか」という視点の作り直しを丁寧に追えるところです。無知のヴェールにしても、反照的均衡にしても、突然“正義”を語り出すのではなく、まず共通の前提をつくり、そこから一つずつ判断をテストしていく。日常で起きる判断の食い違いを、感情ではなく構造として捉え直すヒントが多いんですよね。また、個人の信念を押しつけるのではなく、他者と共に生きるための「合理性」と「道理性」を区別して考える視点も、仕事の場で相手の立場を理解しきれずに悩むときに効きます。 ロールズを神棚に上げるような本ではなく、あくまで「複雑な社会で、どうすれば最低限フェアに話ができるか」を一緒に考えてくれる一冊です。価値観が混ざり合う環境で働いていて、判断の基準を整えたい人には特に刺さると思います。
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出版社による紹介
『正義論』で知られるジョン・ロールズ。最新研究をふまえ、「政治哲学の巨人」の思想と生涯を描く。
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