
今を生きる思想 ジョン・ロールズ 誰もが「生きづらくない社会」へ (講談社現代新書100)
玉手慎太郎
講談社 / 2024-04-18
累計読者数9
平均ハイライト数 29.1件/人
推定読了時間 約1時間35分
star総合評価 73/100
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この本について
仕事や生活の中で、「この制度って本当に公平なんだろうか」とか、「自分の努力不足なのか、構造の問題なのか」がよく分からなくなる時があります。誰かを責めたいわけじゃないけど、どこかでずっと引っかかっている感じです。僕自身、このモヤモヤを放置したまま動くのがしんどくなった時に、このロールズ解説書が少し呼吸をしやすくしてくれました。 刺さったのは、正義を“誰かの正しさ”で押し切るのでなく、「自分がどんな立場になるか分からない状態でも受け入れられるルールって何だろう」という問いを軸にしているところです。抽象的に聞こえますが、無知のヴェールの発想に触れると、ふだんの判断を支えている前提がスッと見直されていきます。また、自由や機会のような社会的基本財を具体的に挙げてくれるので、「どこから不公平が始まるのか」を自分の生活に当てはめながら考えやすいのも助かりました。さらに、自尊を社会がどう支えるかという話が、仕事や人間関係のしんどさとも妙に地続きで、他者との関係のつくり方を少し柔らかく見直すきっかけになります。 制度や正しさの話になるとつい黙り込んでしまう。でも、できれば自分の言葉で向き合いたい。そんな人にとって、無理なく一歩踏み込める入り口になる本だと思います。
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出版社による紹介
社会のルールはどのように決めるべきか? すべての人が納得できる正義はあるのか? 現代政治哲学の起点となった主著『正義論』を平易に読み解き、ロールズ思想の核心をつかむ! 【本書のおもな内容】 ●「多様性を認めながら対立をなくす」ことのジレンマ ●ロールズが語った正義の構想は綺麗事なのか ●「力こそは正義」は根本的な誤解である ●画期的な思考実験「無知のヴェール」 ●「誰もが納得する格差」はあり得るのか? ●自尊心がなければ自由になれない ●「正義は人それぞれ」と言っていられない理由 ●現代的にアップデートされた社会契約論 ●ロールズがたどり着いた「公正としての正義」 多様性の尊重と対立の回避のどちらかを諦めるのではなく、両方を取るためには、社会の構造(仕組みやルール)についての、何かしらの工夫が必要です。そして、そのような工夫を見つけ出すことこそが、ロールズの課題でした。『正義論』においてロールズが取り組んだのは、まさにこの問題、すなわち、人々が多様なアイデンティティをもっており、正義についても異なる意見を持っている、ということを前提にした上で、それでも正義が成立するとすればどのようなものとなるのか、という問題です。 はたして私たちは、社会の中の答えのない対立を、乗り越えることができるのか。その問題を解く手掛かりが、ロールズの『正義論』の中にあります。これから全四章に分けて、そのことをみなさんと一緒に見ていきたいと思います。――「はじめに」より ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 100ページで教養をイッキ読み! 現代新書の新シリーズ「現代新書100(ハンドレッド)」刊行開始!! 1:それは、どんな思想なのか(概論) 2:なぜ、その思想が生まれたのか(時代背景) 3:なぜ、その思想が今こそ読まれるべきなのか(現在への応用) テーマを上記の3点に絞り、本文100ページ+αでコンパクトにまとめた、 「一気に読める教養新書」です! ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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