
新・臆病者のための株入門 (文春新書)
橘 玲
文藝春秋 / 2024-10-18
この本について
投資の本を読んでも、専門用語とグラフに振り回されて「結局よくわからない…」というまま本を閉じてしまうこと、けっこうありませんか。僕自身、株の話を聞けば聞くほど距離ができて、「やっぱりプロの世界なんじゃないか」と思い込んでいました。でもこの本は、その思い込みそのものをほぐしてくれました。 橘玲さんが徹底しているのは、「株はギャンブルだ」という前提から逃げないこと。多くの本が避けて通る部分に正面から触れるので、逆に安心できるんですよね。プロが必ず勝てるゲームじゃないこと、むしろ偶然の要素が強いからこそ個人にもチャンスがあること。そういう視点を持つだけで、株の世界に変な幻想を抱かなくて済むようになります。また、複利やレバレッジの話も、難しい数式を一切出さずに「実際にどうお金が増えたり減ったりするのか」に引き寄せて説明してくれるので、机上の勉強ではなく実感として理解できます。 とはいえ、この本は「誰でも簡単に儲かる」とは言いません。むしろ、派手な成功例の裏側にある偶然性や、プロだって負ける構造まで描いたうえで、その中で臆病な人がどう距離を取るか、どう判断するかを示しています。僕みたいに「怖いけど、ゼロからちゃんと向き合いたい」と思っている人には、この現実的な温度がちょうどいいと思います。 投資の世界に自信がないまま立ち止まっている人、あるいは“うさんくささ”の正体をちゃんと理解したい人に刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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