
フェイクニュース時代の科学リテラシー超入門 (ディスカヴァー携書)
竹内薫
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2024-12-25
この本について
情報が多すぎる時代、何かを調べても「結局どれを信じたらいいんだろう」と立ち止まることがあります。特に「科学的に正しい」という言葉が出てきた瞬間、なんとなく安心してしまうけれど、本当にそんなに絶対的なものなのか…とモヤモヤする場面、けっこうあると思うんです。 この本を読んでみて感じたのは、科学を“揺らぎのある営み”として見られるようになると、ニュースの読み方が少し楽になるということでした。著者が紹介している実験の話にもあるように、科学の世界には、研究者が生涯をかけても終わらないテーマや、結論にたどり着けないまま次世代に託される研究がたくさんあります。そういう現実を知ると、「科学だから完璧」「データがあるから絶対」といった発想から少し距離が取れて、情報と付き合う姿勢が変わってきます。 たとえば、ニュースで専門家の意見が食い違っても、「なんで違うんだろう」「どの前提を置いて話しているんだろう」とゆっくり考えられるようになる。あるいは、結論が出ていないテーマに対して、無理に「正しさ」を求めなくなる。そういう小さな姿勢の変化が積み重なるだけで、情報に振り回される感じがかなり減ります。 科学を道具として扱えるようになりたい人や、「自分で考える」ための足場をつくりたい人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
読書の順序
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