
科学の発見 (文春e-book)
スティーヴン・ワインバーグ and 赤根洋子
文藝春秋 / 2016-05-10
累計読者数5
平均ハイライト数 18.6件/人
推定読了時間 約7時間16分
star総合評価 53/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも日常でも、「何を信じて判断すればいいんだろう」と迷うことが増えました。データだの理論だのと言われても、そもそも“正しい知り方”ってどうやって築かれてきたのか、ふと立ち止まってしまうことがあります。私も同じで、考え方の足場がぐらつく感覚をどう扱えばいいのかずっと悩んでいました。 『科学の発見』は、その足場をいきなり固めてくれる本ではありません。でも、科学がどんな失敗と遠回りを経て今の姿になったのかを追いかけることで、「知るとは何か」という視点が静かに変わっていきます。たとえば、古代の天文学者が自分の観測の不確実性にまったく無自覚だったという話や、ニュートンでさえ実験の誤差を軽視した時期があるという記述は、完璧さよりも“確かめ方そのもの”がいかに重要かを教えてくれます。さらに、数学がなぜ物理に役立つのかという根本的な謎にも触れ、世界を説明する方法が思った以上に揺らぎの上に立っていることを痛感します。 読み終わる頃には、「今の自分が扱える問い」と「まだ扱えない問い」を分ける姿勢が少し身につきます。無理に答えを出そうとして疲れるタイプの人ほど、この視点が効いてくる本だと思います。こんな人に刺さるのは、“考えることをやめたくないけれど、正しさに縛られすぎて苦しくなっている人”です。
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出版社による紹介
本書は不遜な歴史書だ! ギリシャの「科学」はポエムにすぎない。 物理こそ科学のさきがけであり、科学の中の科学である。 化学、生物学は物理学に数百年遅れていた。 数学は科学とは違う——。 1979年のノーベル物理学賞を受賞した著者が、 テキサス大学の教養課程の学部生にむけて行っていた講義のノートをもとに 綴られた本書は、欧米で科学者、歴史学者、哲学者をも巻きこんだ大論争の書となった。 「美しくあれかし」というイデアから論理を打ち立てたギリシャの時代の哲学が いかに科学ではないか。アリストテレスやプラトンは、今日の基準からすればいかに 誤っていたか。容赦なく現代の科学者の目で過去を裁くことで、 「観察」「実験」「実証」をもとにした「科学」が成立するまでの歴史が姿を現す。 解説・大栗博司 (理論物理学者)
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