
財布は踊る(新潮文庫)
原田ひ香
新潮社 / 2024-12-24
累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約4時間8分
star総合評価 16/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 10%
この本について
お金のことって、思った以上に「自分がどう生きてきたか」を直撃してきますよね。自分では自立してきたつもりでも、ふと振り返ると親に助けられていた記憶が抜け落ちていたり、友人との金銭感覚の差に妙な居心地の悪さを感じたり。そういう時に出てくるモヤモヤは、誰かと比べて落ち込むというより、「自分はどこに立っているんだろう」という感覚に近い気がします。 『財布は踊る』を読んでいる人が保存していた抜粋も、まさにそこに触れています。どんな暮らし方をしてきたかよりも、結局はどういう人と関わるかで人生の見え方が変わること。切り詰めた生活をしている人の緊張や、金銭感覚が合わない相手と過ごすときの薄い違和感。この小説はそれを“事件”ではなく“日常の空気”として描くので、読んでいる側の記憶まで引っ張り出されるんですよね。 効き目を感じるポイントは二つあって、ひとつは、自分のお金の使い方が性格や人間関係とどれくらい絡んでいるかが立体的に見えてくること。もうひとつは、人との距離感をお金がそっと動かしてしまう瞬間に気づけることです。どちらも、読んでいて胸の奥がざわつくけれど、そのざわつきが今の自分の「立ち位置」を教えてくれるような感覚があります。 自分がお金とどう付き合ってきたかを、過去の記憶ごと見直したい人に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
「今よりもう少し、お金がほしい」専業主婦として穏やかに暮らす葉月みづほ。彼女はある夢を実現するために、生活費を切り詰め、人知れず毎月二万円を貯金していた。努力が実り、夢を実現した喜びも束の間、夫に二百万円以上の借金があることが発覚する。株での失敗、リボ払いの罠。日常に潜むお金の落とし穴からどう逃げる? 切実な想いと未来への希望を描く「お金のつくりかた」超実践小説。(解説・朱野帰子)
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