
事件記者、保育士になる
緒方健二
CEメディアハウス / 2024-12-23
累計読者数5
平均ハイライト数 11.4件/人
推定読了時間 約3時間2分
star総合評価 54/100
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この本について
子どもの支援や教育のニュースを見るたびに、胸のどこかに引っかかりが残ることがあります。自分に何ができるのか、そもそも「理解している」と言えるほど現場のことを知らないのでは…と。そんなモヤモヤを抱えている人に、この本は思ったより静かに効いてきます。 元・事件記者が45歳で保育士を目指すという一見突飛な挑戦なのですが、読んでいると「子どもを守りたい」という気持ちと現場の現実のあいだにあるギャップが、あまりに当たり前の言葉で語られていて背筋が伸びます。虐待件数の増加や支援の遅れといった数字だけでは掴めない“子どもを取り巻く環境”が、取材者としての視点と学生としての視点の両方から見えてきます。遊びの重要性や、実習現場でのちょっとした姿勢の意味など、一見小さな行動が子どもの安全や成長につながっていると実感できる場面も多いです。 そして何より、自分の価値観を押し付けてしまいそうになる瞬間の怖さや、学び直すことの情けなさも包み隠さず書かれていて、「大人が完璧じゃなくても、踏みとどまれる方法はある」と教えてくれる本でした。子どもに関わる仕事じゃなくても、誰かを支える立場にいる人なら、どこかで必ず刺さるはずです。 子どもに何が起きているのか、距離を取りながらも本気で知りたい人に。
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出版社による紹介
黒スーツ、角刈り、強面。 元朝日新聞警視庁キャップが短大保育学科へ。 \元警察庁長官・米田壯氏推薦!/ 63歳、セカンド・キャリアへの挑戦が、 幕を開ける。 事件記者として39年、地下鉄サリン事件、あまたの殺人事件、凶悪犯罪を取材してきた。子どもが巻き込まれ、命を落とす事件もあった。 あるとき、子どもが虐待で命を落とした事件を捜査してきた警察官が言った。「捜査で被害者の無念を晴らすことは出来るけれど、生育環境までは手が回らない」。 〈当方にとって子どもは、無条件で守り、慈しむ存在です〉 ピアノが弾けない、読み聞かせれば講談調、 童謡はムード歌謡に……。 新聞社を退職し、大量の取材ノートを読み返していると、メモのなかに住んでいる子どもたちからの声が聞こえた気がした。 〈おいおい、おっさんよ、あんたはその時々に取材してなにがしかの記事を書いたんだろうが、それがどうした。そもそもわたしたちのことをどこまで知っているのか〉 北九州、保育学科のある短大への入学を決めた。10代の同級生や、同年輩の教師陣と切磋琢磨し、実習先で子どもに大切なことを教えられる日々。“事件取材の鬼”といわれた元事件記者の挑戦の行方はいかに? 〈斯界に名を知られた“事件取材の鬼”の意外な転身。シャイな著者が、還暦を過ぎて若者とともに新しい世界に挑戦する姿には勇気づけられるーー米田 壯 氏(元警察庁長官)〉
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