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「なんとかする」子どもの貧困 (角川新書)

「なんとかする」子どもの貧困 (角川新書)

湯浅 誠

KADOKAWA / 2017-09-08

累計読者数11
平均ハイライト数 10.8件/人
推定読了時間 約3時間2分
star総合評価 49/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 20%

この本について

子どもの貧困について考えるとき、「自分に何ができるんだろう」と立ち止まってしまうことがよくあります。格差の話は大きすぎるし、当事者の気持ちを想像しようとしても限界がある。放っておきたいわけじゃないのに、どう関わればいいのか見えないまま時間だけが過ぎていくあの感じです。 この本は、そんな“距離の取り方に迷う大人”に、肩ひじ張らない入口をくれます。たとえば、子どもに必要なのは特別な支援よりも「かまってもらう時間」だという指摘。コップに少しずつ水が溜まっていくように、関わる時間そのものが子どもを変えていく、という描写には救われました。何か劇的な結果を出さなくても、「一緒にいる」ことがすでに意味を持つ。さらに、過度の格差が子どもの「どうせ無理」という感覚を育ててしまう現実を、数字と現場の視点で淡々と示してくれるので、問題が“気の持ちよう”ではないと腑に落ちます。 読みながら、自分が親であれ、教師であれ、地域のいち大人であれ、「完璧じゃなくていいけれど、関わる余白だけは手放したくない」と思える。そんな本でした。子どもとの向き合い方に迷いがある人、そして“何かしたいけれど何をすればいいかわからない”という人には特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ある「こども食堂」での話。 今日は鍋にしようと、大人たちが鍋料理を作ったところ、高校生の女の子が「みんなで鍋をつつくって、本当にあるんだね」と言った。彼女には、その経験がなかった。みんなで鍋をつつくというのは、テレビの中でだけ起こるフィクションだと思っていた。スーパーマンが空を飛ぶように。 同様の話を、よく聞く。大学生のボランティアに会った中三生が「大学生って、本当にいるんだね」、簡単なクリスマスパーティをしたら「これって現実なのかなぁ」。中三生でも「偏差値」という言葉を知らない。高校生がテスト中に先生を呼び止めて「『氏名』ってなんて読むの?」と聞く。 「あたりまえ」の経験や知識が欠如している子どもたちが増えている。 この子たちが世の中を回すようになったとき、世の中はどうなるんだろうか? このような状況に腐らず、諦めず、1ミリでも対策を進める人たちが、まだこの国にはたくさんいる! 「あの子はラッキー」で終わらせない。 1ミリを動かすどんな試みが巷に溢れているか。その諸相を紹介していく。 そこには、状況の厳しさと同時に、それに立ち向かう希望が示されるだろう。 子どもの貧困は減らせる。私たちの社会は、私たちの手で変えていける。 それは、たった1ミリに敬意を払う、私たち自身の姿勢から始まるはずだ。 貧困問題の第一人者が取材した、「解決」の最前線!
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