
魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話
ルル・ミラー and 上原 裕美子
累計読者数5
平均ハイライト数 9件/人
star総合評価 31/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%
この本について
仕事でも日常でも、自分の判断がどこまで「自分のもの」なのか分からなくなる瞬間ってありませんか。人を分類したり、名前をつけたり、物事を理解しやすく整えるのは必要な作業のはずなのに、その枠に自分まで縛られている感じがして、ふと重くなることがあると思います。 『魚が存在しない理由』は、その感覚に静かに切り込んできます。分類や言葉が持つ力を正面から扱いながら、「人はラベルを見ると本当の姿を見なくなる」という、ごまかしのきかない事実を突きつけてくれる。同時に、ダーウィンの姿勢に象徴されるように、思い込みの外側へ出ることで世界の見え方が変わる瞬間も丁寧に描いてくれるんです。自分に貼られた名前や、人に無意識に貼ってきた名前を、いったん置き直せるようになる感覚があります。 さらに、この本は、人間が優れていると「思いたい」願望がどれだけ危険を生むか、そしてその延長線上で優生学や差別がいかに現実に形を持ってしまったかを追っています。読んでいて胸がざわつく場面も多いのですが、だからこそ、自分の物差しをうのみにしないという姿勢が少しだけ身につく。カオスは避けられないけれど、そこから目をそらさない態度だけは自分で選べるんだと思えました。 社会の分類や言葉に振り回されがちな人、自分の立ち位置に息苦しさを感じている人には、特に刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
アメリカ、韓国はじめ、世界中で ベストセラーの超異色・生物書 人は、何かに名前をつけると 本当の姿を見ようとしなくなる。 19世紀末、生涯をかけ魚類を収集・分類した科学者デイヴィッド・スター・ジョーダン。その膨大なコレクションは、落雷、火災、さらに巨大地震によって幾度となく破壊された。だが彼は、世界に秩序をもたらそうと、まるで運命に抗うかのように分類作業を続ける。 NPR(米国公営放送)の気鋭ジャーナリスト、ルル・ミラーが追跡した衝撃の実話。ジョーダンの生涯を掘り起こす作業を通じ、自然、歴史、倫理、そして愛についての著者の理解は大きく揺るがされていく。 科学への深い執着、殺人の影、分類することへの限りない欲望。 全てが混ざり合う、目が離せない知的冒険の記録。 ★全米主要メディア、絶賛! 「心が揺さぶられる」The Wall Street Journal 「見事な一冊」Los Angeles Times 「打ちのめされる」NY Times Book Review 「自然をめぐる驚きのストーリー。世界がそれまでと違う姿で見えてくる」Book Riot(書評サイト) ★識者、大絶賛! 「奥深く、機知に富み、おぞましい闇と強い高揚感の両方を味わわせる。この本を、そしてこの本を書いた一筋縄ではいかない精神の持ち主を称賛したい。ルル・ミラーは、決して大げさではなく、生命の秘密を明らかにしたと言えるかもしれない」 ―ジョン・モアレム 『This Is Chance!』著者 「ジェットコースターに乗ったように、魚の(そして私たちの)位置づけがひっくり返る」 ―Slate(オンラインマガジン) 「1ページ目から圧倒的。独白であり、人物評伝であり、国の歴史を語る本でもあり、そこからさらに壮大なストーリーが少しずつ解きほぐされていく。最後の数ページにたどり着いた頃には泣かされていた」 ―ジョナサン・ゴールドスタイン podcast「Heavyweight」creator ★年間BEST BOOK選出! The Washington Post, NPR, Chicago Tribune, Smithonian Magazine, Audible, etc.
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