
想いをつなぐハイウェイ 幸せジャンクション2
香住泰
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2014-06-20
この本について
仕事でも家庭でも、人に関わる場面が続くと「どう接したらいいんだろう」「自分の言動で相手を縛っていないかな」とモヤッとすることがあります。叱るのも違う、放っておくのも違う。でも“正解”が分からないまま日々が進んでしまう。少なくとも自分はよく迷います。 『想いをつなぐハイウェイ 幸せジャンクション2』は、そんな迷いに正面から答える本ではないのですが、旅をしながら人と関わる主人公たちの姿を見ていると、自然と視点が変わっていきます。たとえば「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」という有名な言葉が物語の中で扱われる場面では、“教える側の熱量”よりも、“相手をちゃんと人として見ているか”が大事なんだと静かに気づかされます。また、学歴や肩書きではなく一人の人として相手を見ることの大切さが何度も描かれていて、自分の中の偏った物差しに気づいてハッとする瞬間がありました。さらに、「やっている姿を信頼して見守る」というスタンスが、結果どう作用するのかも物語を通じて感じられます。 物語としても温かく、読んでいると旅先の空気や出会った人の表情まで浮かんでくるのですが、そのやさしさの中に“人との距離のとり方”へのヒントがしっかり埋まっています。特に、人への接し方に少し疲れている人、後輩や部下との向き合い方で迷っている人に静かに刺さる一冊だと思います。 読み終わる頃には、誰かを急かしたり、必要以上に評価で測ったりする気持ちが少しだけほぐれていました。自分のペースで人と向き合いたいと思っている人には、そっと効いてくれる物語です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの90%が集中しています。
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