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ツミデミック

ツミデミック

一穂 ミチ

講談社 / 2023-11

累計読者数14
平均ハイライト数 6.4件/人
star総合評価 58/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 63%

この本について

最近、誰かの“正しさ”や“強さ”に合わせるのがしんどいなと思うことが増えました。自分の弱さや情けなさを人に見せるのは怖いし、状況がこじれるほど「どこから戻ればいいのか」わからなくなる。そういう時って、励ましの言葉よりも、もう少し泥だらけで不格好な物語のほうが心に入ってくる気がします。 『ツミデミック』は、まさにその泥の中でもがく人たちを、まっすぐ描いています。読者が保存している抜粋を見ても、みんなが刺さっているのは“極端な状況”そのものではなく、追い詰められたときの人の弱さや、ふと漏れる本音のほうなんですよね。たとえば、我が子に薬を盛ろうとする直前の「わたしは何をやってるんだろう」という自己嫌悪とか、誰かの優しさにやっと触れた瞬間にだけ染み込んでくる「頑張れ」という言葉とか。あるいは、死の淵で見た光にすがりたくなるほど疲れ切った感覚とか。どれも大げさなドラマじゃなくて、追い詰められた人間のごくリアルな揺れなんだと思います。 この作品は、現実的な救いを投げてくる本ではありません。ただ、弱さや矛盾ごと人を見つめるまなざしがあって、自分の中の“見たくない部分”にも少しだけ風が通る。人の決断の残酷さも、同時に残る優しさも、どちらも嘘なく描かれていて、読んだあとに「自分もまだ大丈夫かもしれない」と思えました。 しんどい現実の中で、誰にも言えない感情を抱えたまま歩いている人に刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

禍にのまれ、もがき、あがいた人たちが見たそれぞれの世界線稀代のストーリーテラーが放つ、鮮烈なる”犯罪”小説集

目次

人魚 Melting Point Droppin' Drops 永遠のアイ レモンの目 ごしょうばん ツーバイツー Still love me? BL 魔法少女ミラクルミルキー 大阪の叔父さん 玉ねぎちゃん sofa&… 神さまはそない優しない 透子 前夜 ムーンライダー
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