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青い壺 (文春文庫)

青い壺 (文春文庫)

有吉佐和子

文藝春秋 / 2011-07-10

累計読者数4
平均ハイライト数 20.3件/人
推定読了時間 約3時間59分
star総合評価 68/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 71%

この本について

人間関係の距離感とか、家族と教養の差みたいな、はっきり言語化しづらいモヤモヤってありますよね。相手が悪いわけでもないのに、会話の端々や生活の当たり前の違いがじわっと心に残る感じ。放っておくと、自分でも気づかない疲れになるあの感覚です。 『青い壺』を読んでいて思ったのは、そういう「生活の細部に潜む違和感」をそのまま丁寧にすくい上げてくれる物語だということでした。結婚して初めて見えてくる相手の素性や、兄弟なのに意外と助けにならない距離、教養や習慣の差がふとした瞬間に壁として立ち上がるあの感じ。読者が抜き出していた場面も、まさに“言葉づかい”“食の育ち”“家族の温度差”といった、日常を形づくるものが静かにボディブローのように効いてくる部分ばかりでした。 この本は、そのズレを解決してくれるわけではありませんが、「ああ、この違和感って自分だけじゃなかったんだ」と思わせてくれる安心感があります。そして、誰かとの関係に疲れたとき、教養とか育ちって避けて通れないけれど、だからこそ人を単純に判断できないよな、と少し肩の力が抜ける。そんな読み味の作品です。 家族やパートナーとの距離にふと立ち止まることがある人に、静かに刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

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