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組織と働き方の本質 迫る社会的要請に振り回されない視座 (日本経済新聞出版)

組織と働き方の本質 迫る社会的要請に振り回されない視座 (日本経済新聞出版)

小笹芳央

日経BP / 2025-04-11

累計読者数20
平均ハイライト数 36.4件/人
推定読了時間 約2時間35分
star総合評価 71/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 27%

この本について

マネジメントをやっていると、「何を優先すればいいんだろう」と立ち止まる瞬間が続きます。分化を進めれば一体感が薄れ、統合を重視すればスピードが落ちる。短期に寄せれば誰かが疲れ、長期に寄せれば成果が危うい。自分だけが迷っている気がして、余計にしんどくなるんですよね。 この本がよかったのは、その葛藤そのものを前提として扱い、どう折り合いをつけるかの視点をくれるところでした。まず、組織とはそもそも「揺れ続けるもの」だと説明されるので、自分の判断がぶれているように感じるあの不安が少し落ち着きます。さらに、振り子を自分の手で意識的に動かすという捉え方が、日々の調整を“右往左往”ではなく“選択”として扱えるようになる。均衡しているチームにあえて不均衡を作るという発想も、現場の停滞感に向き合うときのヒントになりました。 もう一つしっくりきたのは、マネジメントを「会社のため」だけではなく、自分自身の“アイカンパニー”を育てる行為として見る視点です。キャリアを一点で描けなくても、今日の判断が自分の価値をどう育てるかで考えると、プレッシャーよりも納得感が残ります。 組織の重さと自分の不安の両方に振り回されている人に、静かに効いてくる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

本書は、日本の組織変革の第一人者である著者が「会社とは、いったい何か」「組織は、どうあるべきか」という“本質”を主軸に、経営やマネジメントの在り方を解説するものです。 近年、企業を取り巻く環境は目まぐるしく変化を続けており、今後の予測が極めて困難なため、「経営の中長期的な見通しがつかない」と言われるようになっています。その影響で、「各企業は世の中の潮流に乗るためにバズワードに飛びつくものの、いつの間にかその本質を見失い、『手段』が『目的化』してしまっているケースが多発している」と、著者は警鐘を鳴らしています。 「人的資本経営」「パーパス経営」「ジョブ型雇用」「自律分散型組織」「働き方改革」「女性管理職比率」「ダイバーシティ」……。実に多様なキーワードが広まり、国や社会からの要請も増えています。しかしながら、それらの本質を見抜くことなく、当面の対応をしがちになり、従業員の時間と労力は会社の見えないコストとして生産性を押し下げ、また対応した人間の仕事への効力感や誇りを奪っているケースが散見されると、著者は分析。 本書は、統計的なファクトデータやコンサルティングの豊富な実例を交えながら、トレンドワードの本質に迫り、組織変革のあるべき姿を描き出します。 経営者や管理職のみならず、人事・経営企画・IR・広報担当者などのコーポレート部門、さらには次世代を担うビジネスパーソンにとっても企業変革のための示唆に富む一冊です。
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