
凡夫 寺島知裕。 「BUBKA」を作った男
樋口毅宏
清談社Publico / 20250524
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star総合評価 55/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、「なぜこんな不可解な人に振り回されるのか…」と訳のわからない疲れ方をする瞬間ってありますよね。正体がつかめないまま距離を置くしかない相手に、こちらだけがモヤモヤを溜めていく感じ。僕自身、そういう人に出会うたびに説明のつかない苛立ちが残っていました。 樋口毅宏『凡夫 寺島知裕。「BUBKA」を作った男』は、その“不可解さ”を真正面から扱ったノンフィクションです。正義でも悪でもなく、ただ「何なんだこの人は」という領域にいる寺島知裕という存在を追うことで、人間のズレがどんな風に組織を動かし、空気を乱し、それでもどこか魅力を発してしまうのかが見えてきます。盗作まがいの雑誌制作や、意味不明な距離の詰め方、香典の扱いひとつに出る価値観の歪み。読んでいて呆れるのに、なぜか目が離せないのは、自分のまわりの「あの人」に重なる瞬間が多いからだと思います。 同時に、90年代の雑誌文化の熱気や悪趣味の力学も容赦なく描かれていて、今の「適切さ」に囲まれた環境で窒息感を覚える人には、時代の空気そのものがひとつの刺激になるはずです。誰もきれいに描かれていないぶん、逆に救われるところがありました。 人間の“説明不能な部分”に向き合いたい人、そして職場の「理解不能な誰か」に疲れている人に静かに刺さる一冊です。
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出版社による紹介
彼ほど嫌いな上司は、いや、人間はいなかった――。
1990〜2000年代、時代を狂喜させた伝説の“鬼畜系”サブカル雑誌。
その創刊編集長のちっぽけな栄光と、ろくでもない死に迫る愛憎ノンフィクション。
関係者取材40人以上、延べ100時間以上のインタビューを経てたどり着いた
モンスターの真実。
「モラハラの権化」「サディストの化身」「セクハラ鬼畜」。
「強欲の炎」そのものだった男はコアマガジンで英華を極めたが、
遂には自らの炎に燃やし尽くされ、ひっそりと孤独死を迎えた。
彼の人生はいったい何だったのか。
魑魅魍魎の人間ドラマ。
目次
第一章 高田馬場のビニ本屋
第二章 「うちの妻を輪姦(まわ)して下さい」
第三章 『BUBKA』創刊
第四章 トップ・オブ・ザ・ワールド
第五章 長い発狂
第六章 宴のあと
第七章 聖地巡礼
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