
ハサミ男 (講談社文庫)
殊能将之
講談社 / 2002-08-15
累計読者数42
平均ハイライト数 8.4件/人
推定読了時間 約6時間6分
star総合評価 47/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 12%
この本について
人を相手にしていると、「理由がわからない行動」に出会って立ち止まることがあります。筋の通らなさに戸惑うし、こちらの経験則も当てにならない。そんなとき、自分の“理解したい欲”ばかりが空回りして、余計に混乱することがあるんですよね。 『ハサミ男』を読んでいて感じたのは、その“理由を求めすぎる”癖をいったん横に置かされる感覚でした。作中では、人が他人の行動に意味を見いだそうとする執着が、どれだけ偏った視点を生むのかが淡々と描かれます。倫理や感情の綺麗ごとではなく、ただ「自分の不快感が判断の根っこにあるだけじゃないか」と突きつけられる場面もあって、妙に現実に刺さるんです。また、直感や経験が万能ではなく、結局は“事実を見る目”がものを言うんだという姿勢も、仕事に疲れた頭にすっと入ってきました。 物語そのものはミステリですが、読んでいると自分の思い込みや、他人を理解した気になっている癖に気づかされます。何かを判断するとき、どこまでが自分の投影で、どこからが現実なのか。その揺らぎに興味がある人には特に向いていると思います。 「説明のつかない行動に振り回されがちな人」に、静かに効く一冊です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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出版社による紹介
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作! 【2005年公開映画「ハサミ男」原作】(講談社文庫)
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