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彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? Wシリーズ (講談社タイガ)

彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? Wシリーズ (講談社タイガ)

森博嗣

累計読者数9
平均ハイライト数 1.9件/人
star総合評価 37/100
boltライト読書型
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この本について

仕事でも人間関係でも、「なんでこの人はこう動くんだろう」「そもそも自分の判断って何を根拠にしてるんだろう」と、説明しきれないモヤモヤが残ることがあります。論理で割り切ろうとしても、どうにも言葉の外側にある“パターン”みたいなものに振り回される感じです。 森博嗣『彼女は一人で歩くのか?』は、その割り切れなさに静かに切り込んでくる作品でした。人間とウォーカロンの違いが曖昧になっていく世界で、登場人物たちは「根拠ではなく、変化のパターンで判断している」「人を信じることそのものが弱点にもなる」と淡々と語ります。この距離感が、逆に自分の感覚を照らしてくれるんですよね。論理を固めるための本というより、判断の基準が揺れる瞬間にそっと寄り添ってくれる感じがあります。 特に、組織における目的のズレをどう扱うか、人を完全に理解できない前提でどう協力していくか、という視点はそのまま日常に持ち込めます。自分と他人の“ズレ”を無理に揃えようとするんじゃなくて、だいたい同じ方向に向かっていれば機能する、という発想に少し救われました。 「人を理解しきれない前提で働いている人」に刺さる本だと思います。論理で説明できないところをどう扱うかに悩んでいる時、一度立ち止まらせてくれる一冊でした。

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