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河童

河童

芥川 竜之介

三和書籍 / 2020-12

累計読者数10
平均ハイライト数 4件/人
推定読了時間 約6時間29分
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 26%

この本について

日々、人間関係や仕事でつい「自分だけおかしいのか?」と不安になったり、社会の空気に合わせながらもどこかしっくりこない感じが残ったりしませんか。正しさを語るのも疲れるし、かといって流されすぎるのも嫌だし、そのどちらにも落ち着けないままモヤモヤがたまっていく。僕もよくその状態になります。 芥川の『河童』は、そんなときに少しだけ空気を入れ替えてくれる作品でした。河童たちは皮肉たっぷりに語るんですが、どこか人間社会の鏡みたいで、「自己を弁護するほうが難しい」という言葉に、まず自分の立場を守ろうと必死になっていた心がほぐれました。また、「我々の生活に必要な思想は三千年前に尽きたかもしれない」というくだりに、最新の正解を追い回すより、自分の中にすでにある価値観を見直せばいいのかもしれないと思えたりします。それから「阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている」という一言は、自分も他人もどこか偏りながら生きていることを、少し笑いながら受け入れるきっかけになりました。 突き放しているようでいて、どこか人間へのまなざしが温かいところがこの作品の魅力です。深刻になりすぎず、でも誤魔化さず、いったん外側から自分の生活を眺めたい人に向いています。 「自分の考え方に少し余白をつくりたい人」に特に刺さると思います。悩みを解決してくれる本ではないけれど、考える余力を取り戻す手助けにはなるはずです。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

芥川 龍之介 著 A5判 320ページ 価格 3,500円+税 ISBN978-4-86251-405-9 シリーズ第6巻として、「河童」「桃太郎」「猿蟹合戦」「かちかち山」「犬と笛」「仙人」「三つの宝」「貉」の8作を大活字、読み仮名付きで収載している。「河童」は芥川龍之介の晩年に書かれた小説。人間の世界と河童の国を描くことで当時の人間社会を風刺した作品。「桃太郎」「猿蟹合戦」は、誰もが知っているお伽話のその後を芥川流に描いている。他ファンタジー的な作品もあり、多彩な作品が揃っている。 目次 河童 桃太郎 猿蟹合戦 かちかち山 犬と笛 仙人 三つの宝 貉 著者プロフィール 芥川 龍之介(アクタガワ リュウノスケ) 1892年(明治25)3月1日東京生れ。日本の小説家。東京帝大在学中から創作を始める。作品の多くは短編小説である。『芋粥』『藪の中』『地獄変』など古典から題材を取ったものが多い。また、『蜘蛛の糸』『杜子春』など児童向け作品も書いている。1927年(昭和2)7月24日没。
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