
羅生門
芥川 竜之介
hashimoto / 201212
累計読者数16
平均ハイライト数 3.3件/人
推定読了時間 約12分
star総合評価 49/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 45%
この本について
仕事で苦しい選択を迫られたり、「やるならやるで覚悟を決めたいのに、最後の一線が越えられない」と立ち止まることってありますよね。頭では分かっていても、気持ちがついてこない。正しさよりも、生き延びなきゃいけない現実のほうが重くのしかかる瞬間です。 『羅生門』を読んでいて、保存されている抜粋からも伝わるのは、下人がその“越えられない一線”の前でずっと足踏みしている姿でした。「盗人になるしかない」と考えながらも勇気が出ない時間の重さ。その間に雨の音や、鴉の輪、夕闇の色がじわじわ迫ってきて、外側の世界まで不穏になっていく感じが、妙に現実的なんですよね。迷い続けると世界まで濁って見える、あの感覚に近いというか。 そして決定的なのは、老婆の髪を一本ずつ抜く描写に刺さっているところ。恐怖がすこしずつ消え、代わりに憎しみが移り替わっていく。その揺らぎ方が、人間の“気持ちの流れ”としてあまりに生々しいんです。倫理じゃなく、状況と感情に押されて動いてしまう弱さ。その弱さが、実は自分にもあり得ると静かに突きつけてくる。ここが、この作品がいま読んでも痛いほど効いてくる部分だと思います。 きれいごとで割り切れない選択を前に、気持ちが揺れてしまう自分を責めがちな人。そんな人にこそ、静かに刺さる一冊です。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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出版社による紹介
芥川龍之介の「羅生門」
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