
いまこそ、本物のサステナビリティ経営の話をしよう
山口周 and 磯貝友紀
講談社 / 2025-07-30
この本について
仕事でサステナビリティに関わっていると、「結局どこまでやればいいのか」「社内で温度差があって前に進まない」といったモヤモヤにぶつかることが多いと思います。自分も同じで、目の前の数値に追われているうちに、何のためにやっているのか分からなくなる瞬間があります。 この本が面白いのは、サステナビリティを“要件”ではなく“存在意義そのもの”として扱っているところです。たとえば、短期のKPIよりも「社会がこうなったらいいよね」という物語の共有こそが組織を動かす、という視点は、実務の現場で見落としがちな発想でした。また、海外の事例を丁寧に取り上げながら、なぜ日本だけ時流をつかめないのかを実感として理解させてくれます。そして、企業の一貫した姿勢が長期的な信頼につながるという話は、日々の意思決定にそのまま響くものでした。 読みながら感じたのは、「正しさを説く本」というより「どうすれば楽しみながら続けられるか」を一緒に考えてくれる本だということです。理念や哲学と言われると距離を感じますが、著者の語り口は意外と地に足がついていて、現場の悩みとちゃんと接続してくる。 サステナビリティを“義務”ではなく“軸”として扱いたい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
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