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過疎ビジネス (集英社新書)

過疎ビジネス (集英社新書)

横山勲

集英社 / 2025-07-17

累計読者数25
平均ハイライト数 14.3件/人
推定読了時間 約3時間7分
star総合評価 58/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 33%

この本について

地方創生とか官民連携って、言葉はよく聞くのに実態がよく分からないまま「なんとなく大事なんだろう」で流してしまうことってあります。僕もそうで、ニュースを追っていても表面だけを見ていたんじゃないか、とこの本を読んで思いました。小さな自治体が抱える人手不足やガバナンスのほころびが、どんな形で外から入り込む企業と結びつき、どう歪んでいくのか。具体的な現場の録音や資料をたどる描写が、抽象論では見えなかった構造を浮かび上がらせてくれます。 特に刺さったのは、取材のプロセスそのものが丁寧に書かれているところです。事実をどう確かめるのか、何をもって「信頼できる」と判断するのか。読者が保存していた抜粋からも分かるように、報道側の葛藤や限界も包み隠さず描かれていて、自分が普段どれだけ“都市部中心の視点”に偏っていたかを痛感しました。地方創生を善悪の二元論で語らず、制度の穴や現場の疲弊を具体的に示すことで、なぜ問題が起きるのかが腑に落ちてきます。 派手な成功談ではなく、過疎地域に積み重なってきた現実を淡々と追う本なので、読んだからといって即行動が変わるタイプではありません。でも、小さな自治体をめぐるニュースに接したときの「どこまでが構造的で、どこからが個別の問題なのか」を判断する目は、確実に変わります。地方行政や公共政策に関心がある人はもちろん、地方とどう関わるべきか迷っている人に特に刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

福島県のある町で、「企業版ふるさと納税」を財源に不可解な事業が始まろうとしていた。著者の取材から浮かび上がったのは、過疎にあえぐ小さな自治体に近づき公金を食い物にする「過疎ビジネス」と、地域の重要施策を企業に丸投げし、問題が発生すると責任逃れに終始する「限界役場」の実態だった。福島県国見町、宮城県亘理町、北海道むかわ町などへの取材をもとに、著者は「地方創生」の現実を突きつけていく。本書は「新聞労連ジャーナリズム大賞」受賞の河北新報の調査報道をもとに、さらなる追加取材によって新たに構成、「コンサル栄えて、国滅ぶ」実態を暴く。
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