
観る技術、読む技術、書く技術。
北村匡平
インプレス(Impress Corporation) / 2025-12-05
この本について
日々インプットはしているのに、頭の中がうまく整理されないまま流れていく感じってありませんか。映画を観ても本を読んでも、気づけば細部を忘れていて、結局なにが自分の血肉になったのかよく分からないまま次のコンテンツに進んでしまう。僕もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 北村匡平さんの『観る技術、読む技術、書く技術。』は、その停滞を無理に突破させるというより、「どうやって情報と付き合うか」を具体的な動作レベルで示してくれる本でした。印象的なのは、とにかく手を動かすことを重視しているところです。日常の一コマをメモしておく、日記を書く、資料を自分でスキャンして整理する…こうした地味な作業が、インプットとアウトプットを同時に整えていく。作り手の表現を味わうために、映画は倍速にしないという姿勢も、効率ではなく「受け取り方の質」をどう作るかという話として腑に落ちました。 もうひとつ、この本が助けてくれるのは「正しく理解しなきゃ」という思い込みからの解放でした。難解な映画を観て分からなくても、それも立派な鑑賞体験として肯定する視点。読書も同じで、理解の抜けや曖昧さを責める必要はなくて、むしろそこに次の問いが生まれる。そう考えると、インプットが急に“使えるもの”に変わっていく感覚があります。 自分の経験を仕事や創作につなげたいけれど、どう整理していいかわからない人に特に刺さる本だと思います。効率の話でも、精神論でもなく、「環境を整え、手を動かし、考える幅を広げる」という現実的な道筋がほしいときにおすすめです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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