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青天 (文春e-book)

青天 (文春e-book)

若林 正恭

文藝春秋 / 2026-02-20

累計読者数9
平均ハイライト数 5.2件/人
推定読了時間 約4時間6分
star総合評価 51/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 54%

この本について

何を目指しているのか自分でもよく分からないまま、毎日だけは過ぎていく時期ってありますよね。気合を入れたつもりでも続かないし、そもそも「結果を出せ」と言われても、そこまでの自分じゃない。じゃあどうすればいいのか…と考えてばかりで、気づくと一歩も前に出られていない。僕もずっとこのループにいました。 『青天』を読んでいて刺さったのは、主人公がまさにその“どっちつかずの人生”の中で、それでも前に進もうとしている姿でした。彼は圧倒的な才能があるわけでもないし、周りから正しい答えを与えてもらえる環境でもない。でも、ぶつからないと始まらない場面で、逃げるか当たるかを毎回選ばされる。例えば「負けるのはわかっていて、それでも自分の意志でタイヤを押すなら、それを自由と呼ぶのかもしれない」という言葉は、行動と結果を切り離して考える視点をくれました。あと、アメフトでボールを持った瞬間だけは“誰にも無視されない時間になる”という描写も、何者にもなれないと思っていた自分に「それでも存在できる瞬間はある」と教えてくれた気がします。 この本の良さは、“熱い青春もの”として読むというより、日々くすぶっている大人が、自分の中の迷いにひとつずつ光を当てられるところだと思います。特に、自信なんて持てないまま頑張り続けてきた人には、主人公が試合前に「今の身体を信用できる」と思えるまでの過程が、かなりリアルに響くはずです。 自分の弱さをごまかさず、それでも前に出る理由を探している人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

オードリー・若林正恭、初小説! 人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる—— 総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。相手校の練習を隠し撮りして迎えた高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち破れた。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごす。自分自身の不甲斐なさにもがき続けるなかで、アリは再びアメフトと向き合う決意を固める。 青春の苦みと悦びに満ちた、著者渾身の初小説。
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