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「頭がいい」とは何か (祥伝社新書)

「頭がいい」とは何か (祥伝社新書)

勅使川原真衣

祥伝社 / 2026-02

累計読者数4
平均ハイライト数 13.8件/人
star総合評価 62/100
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この本について

仕事で評価されるたびに「これって自分の実力なのか、ただ運がよかっただけなのか」とモヤモヤしたり、逆にうまくいかない時は全部自分のせいだと思い込んでしまったり。そんな感覚って、多くの人が心のどこかで抱えているんじゃないでしょうか。僕自身も、「主体性」や「地頭」といった言葉が飛び交う場にいると、結局なにを求められているのかよくわからなくて、妙に疲れる瞬間があります。 この本が面白いのは、そういう“見えない基準”に振り回される感覚を丁寧にほどいてくれるところです。例えば、「能力は固定された内側の資質ではなく、環境やタイミングによって揺れ動く状態にすぎない」という視点。これだけでも、自分を責め続けるループから少し距離が取れるはずです。また、「主体性」という言葉がここ数年で勝手に肥大化し、行動から発信まで全部セット扱いになっている、という指摘も現場にいる身としてかなり腑に落ちました。そりゃみんな窮屈になるよな、と。 さらに、日本企業がいまだに曖昧な「能力」で人を選び続けている構造も、読み進めるほどに「あ、これは個人の問題じゃなく制度側の話なんだ」と見えてきます。自分が“不器用に見える”のではなく、そもそも評価の物差しが一本に決め打ちされているだけかもしれない。そんな風に視点が切り替わる瞬間が何度もあります。 自分のペースで働きたいのに、周囲の「賢さの空気」に合わせてしまいがちな人には、とても静かに効く本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「頭がいい」とは、いったい何を指す言葉なのか。 成績がいいこと? 仕事ができること? 地頭がいいこと? 空気が読めること? 主体性があること? 私たちは学校から職場、さらには私生活に至るまで、無意識のうちに「頭がいい/悪い」という尺度で人を測り、また自分自身も測られてきました。 いまや、書店には「頭がいい人の○○術」のように、「頭がいい」をタイトルに冠する本が氾濫しています。 この曖昧で便利な言葉が広く使われるようになった背景には、〈能力主義〉の存在があります。 能力主義とは、「能力」を個人の資質や努力の結果とみなし、優れた者が多くを得ることを正当化する考え方です。しかし現実には、運や環境、偶然といった要素までもが「能力」に回収され、「評価に晒され続けること」が当たり前になった社会は、多くの人に生きづらさをもたらしています。 外資系コンサルティングファーム勤務を経て独立した著者は、「頭がいい」という言葉の曖昧さを手がかりに、能力主義が生む生きづらさの構造を解きほぐしていきます。 ■「頭がいい」子に育てたい、という親の願いは正義なのか。 ■「私、頭が悪いので」という前置きに込められた意味とは。 ■「頭がいい」は、本当に〈良い〉ことなのか。 評価に振り回されずに生きるための、ポスト能力主義の思考を提示します。 【目次(抜粋)】 第1章 「頭がいい」本ブームの正体 第2章曖昧すぎる「頭がいい」の定義 第3章 「頭がいい」論の罠――「能力」信奉が招いた生きづらさ 第4章 「頭がいい」の呪縛をほどく――ポスト能力主義へ 競争から共創へ、「頭がいい」を再定義する おわりに
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