
働くということ 「能力主義」を超えて (集英社新書)
勅使川原真衣
集英社 / 2024-06-17
累計読者数36
平均ハイライト数 17.7件/人
推定読了時間 約2時間50分
star総合評価 67/100
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この本について
職場で「あの人、ちょっと変わってるよね」と誰かが評される場面って、実は自分もどこかでモヤっとしながら流してしまうことがあります。組織の空気や“評価”の言葉って、いつの間にか正しさを帯びたように振る舞うので、自分の感じている違和感のほうが間違っている気さえしてきます。でも本当にそうなんでしょうか。 『働くということ 「能力主義」を超えて』は、そのモヤモヤを丁寧に解きほぐしてくれる一冊でした。誰かを「変わっている」と片付ける前に、そもそも組織側もクセが強い存在なんじゃないか、という視点を提示してくれるのがまず効きます。また、能力という曖昧な物差しに人を乗せて序列をつける構造そのものが、仕事の協働性とそぐわないことを示してくれるのも大きい。さらに、「よい組織」は「よい個人」の総和ではなく、噛み合い方そのものが重要だという考え方は、自分の立ち位置を見直すうえでだいぶ救われました。 綺麗ごとではなく、現場の“ややこしさ”を前提に語ってくれるので、肩に力が入った自己責任論から一歩離れたい人に向いています。特に、誰かと働くことに疲れたり、自分の評価に振り回されがちな人には静かに刺さると思います。
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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
他者と働くということは、一体どういうことか? なぜわたしたちは「能力」が足りないのではと煽られ、自己責任感を抱かされるのか? 著者は大学院で教育社会学を専攻し、「敵情視察」のため外資系コンサルティングファーム勤務を経て、現在は独立し、企業などの「組織開発」を支援中。本書は教育社会学の知見をもとに、著者が経験した現場でのエピソードをちりばめながら、わたしたちに生きづらさをもたらす、人を「選び」「選ばれる」能力主義に疑問を呈す。そこから人と人との関係を捉え直す新たな組織論の地平が見えてくる一冊。 「著者は企業コンサルタントでありながら(!)能力と選抜を否定する。本書は働く人の不安につけこんで個人のスキルアップを謳う凡百のビジネス本とは一線を画する」――村上靖彦氏(大阪大学大学院教授、『ケアとは何か』『客観性の落とし穴』著者)推薦! ◆目次◆ 序章 「選ばれたい」の興りと違和感 第一章 「選ぶ」「選ばれる」の実相――「能力」の急所 第二章 「関係性」の勘所――働くとはどういうことか 第三章 実践のモメント 終章 「選ばれし者」の幕切れへ――労働、教育、社会
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