
監禁依存症 (幻冬舎文庫)
櫛木理宇
幻冬舎 / 2023-10-05
累計読者数8
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約4時間41分
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
人と話していると、「ああ、この瞬間にシャッター下ろされたな」と感じることありませんか。こちらはちゃんと向き合いたいのに、相手は一言でレッテルを貼って会話を終わらせてしまう。理屈では割り切れない、でも確かに存在する“断絶”みたいなものに、どう向き合えばいいのか。僕もずっと悩んでいました。 『監禁依存症』を読んで刺さったのは、まさにその断絶が、物語のなかでは極端な形で描かれているところでした。人の最も暗い部分に触れる題材なのに、単に「悪とは何か」を切り分けるのではなく、「悪いのは誰だ、ときどき思うんですよ」という揺らぎを提示してくる。役割として“担当”を決めているのに、心は整理なんてされていない。そういう曖昧さがリアルで、こちら側の迷いと地続きになってくる感覚がありました。 だからといって、この本が何か解決策をくれるわけではありません。ただ、人との対話で感じていたあのモヤモヤを、別の角度から照らしてくれる瞬間がある。相互理解が閉ざされたときの息苦しさ、線引きの難しさ、感情と言葉のねじれ方を、物語の形でじっくり見せてくれます。表面的な正しさとは別の、もう少し深い層で考えてみたい人に刺さるはずです。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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出版社による紹介
性犯罪者たちの弁護をし、度々示談を成立させてきた悪名高き弁護士の小諸成太郎。ある日、彼の九歳のひとり息子が誘拐される。だが、小諸は海外出張中。警察は過去に彼が担当し、不起訴処分となった事件の被害者家族を訪ねるが……。この誘拐は怨恨か、それとも身代金目的か――。ラスト一行まで気が抜けない、二転三転の恐怖の長編ミステリー。
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