
好かれる人 「現実の自分」で生きる
加藤 諦三
PHP研究所 / 2007-06-01
この本について
人と話していて「なんでこんなに気を遣ってしまうんだろう」とか、「嫌われたくない気持ちが強すぎて、素の自分を出せない」とか、そういうモヤモヤが続く時期ってありますよね。私も、人に合わせすぎて疲れたくせに、距離を置くのは怖い…みたいな、矛盾の中でずっと立ちすくんでいたタイプです。 この本は「好かれる技術」を教えるというより、そもそも自分がどんな心のクセを抱えているのかを静かに照らしてくれる感覚があります。たとえば「波長が合わない人は心の中で距離を置く」というくだりは、冷たいようでいて、実は“心の安全地帯を確保するための現実的な線引き”なんだと腑に落ちました。あるいは「自分を認めている人ほど他人を認められる」という指摘は、好かれることを目的にがんばるほど空回りする理由を説明してくれます。無理にいい人を演じるのではなく、まず自分の感情に噓をつかない方が関係は安定するんだと、日常の小さな場面で思い出すようになりました。 全体を通して、「好かれることは結果であって目的ではない」という姿勢が一貫していて、読んでいて変な力が入りません。相手に合わせすぎてしんどい人や、家族や職場で“いい人役”を降りられないまま疲れがたまっている人には、特に静かに刺さると思います。人間関係の問題って派手に変わりはしないけれど、心の持ち方が少しだけ変わると、たしかに世界の見え方が変わるんだな、と実感できる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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