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大地の子(二)

大地の子(二)

山崎 豊子

累計読者数3
平均ハイライト数 22.3件/人
推定読了時間 約8時間5分
star総合評価 62/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 41%

この本について

仕事でも人間関係でも、相手の立場や背景を理解したつもりで、実は自分の尺度でしか見られていないことってありますよね。頭ではわかっていても、価値観がぶつかる場面に出くわすと、どう距離を取ればいいのか迷ってしまう。相手の言葉の裏にある歴史や痛みまで想像する余裕なんて、日常ではなかなか持てません。 『大地の子(二)』を読んでいると、そんな「わかった気」になってしまう自分が静かに揺さぶられます。抜粋にあるような強烈な感情表現や、政治と個人が地続きで結びついてしまう息苦しさに触れると、相手の反応にはその人だけの事情が何層も積み重なっていることを思い知らされます。また、外交ニュースの裏側にある序列や緊張感の描写を読むと、私たちが普段無自覚に受け取っている情報が、当事者にとっては生存確認の手段になることさえあるのだと気づかされます。さらに、自由を渇望しながら星を見上げる場面のように、一人の人生を縛ってきた時間を想像すると、表面的な言動だけで相手を判断するのがいかに乱暴かが、すっと腹落ちしてきます。 歴史小説としてではなく、人と向き合う時の「想像力の幅を広げてくれる一冊」として読むのが、この本のいちばんの効き方なのかもしれません。過去の出来事を正しく理解するというより、人と人がすれ違うときに生まれる複雑さをそのまま受け止められるようになる感じです。 自分の価値観だけでは説明できない相手の態度にモヤモヤしがちな人に、静かに刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

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