
不毛地帯 第二巻(新潮文庫)
山崎 豊子
新潮社 / 2009-03-15
累計読者数9
平均ハイライト数 8件/人
推定読了時間 約5時間47分
star総合評価 53/100
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この本について
仕事で判断を迫られる場面が増えてくると、自分の考えに本当に芯があるのか、不安になることがあります。スピードが求められているのは分かるのに、判断材料が多すぎて一歩踏み出せない。周りの思惑ばかりが気になって、目的を見失いそうになる。そんな時に、この第二巻が思いのほか効いてきました。 壹岐という男は、戦争とシベリア抑留で極限の状況を生き抜いたからこそ、物事を「どこまで削ぎ落とせるか」で考えます。問題を五つ以内に要約し、先に結論から語る姿勢や、目的→方策→体制づくりという軍仕込みの思考は、そのまま仕事に置き換えられるリアルさがある一方で、利害と政治の渦に巻き込まれ、正しさだけでは動けない苦さも描かれています。だからこそ、判断の軸をどう持つかについて、読んでいる側にも静かに問いが返ってくる感覚があります。 もう一つ、この巻を読んで心に残るのは、壹岐の「生き残った者としての重さ」です。幸せを求めるというより、過ちたくない一心で次の人生を選んでいく姿が、派手ではなくても妙に刺さる。目的を見失いそうになった時に、何を大事にするかをもう一度考え直すきっかけになります。 仕事の判断に迷いが続いている人、スピードと正しさの間で揺れている人に、とても静かに効いてくる一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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出版社による紹介
商社マンとして生き抜くことを宿命と感じるようになった壹岐は、防衛庁の次期戦闘機選定に伴う商社、メーカーの熾烈な受注合戦に巻き込まれる。国防のため、真に優れた機を採用させようと奔走するが、背後には次期総裁選をめぐる暗闘が横たわっていた。壹岐は政界や防衛庁内の利害が複雑に絡み合う「黒い商戦」で水際立った手腕を発揮する。しかし、その代償もまた大きかった。
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