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隣のアボリジニ――小さな町に暮らす先住民 (ちくま文庫)

隣のアボリジニ――小さな町に暮らす先住民 (ちくま文庫)

上橋菜穂子

累計読者数4
平均ハイライト数 45件/人
推定読了時間 約4時間55分
star総合評価 69/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 31%

この本について

仕事でも日常でも、人と向き合うときに「自分の見えている世界だけで判断してしまっている気がする」とモヤモヤすること、ありませんか。相手の背景を知らないまま、表面だけを切り取ってしまう感じ。私もよくあります。そんなとき、この『隣のアボリジニ』を読むと、一度立ち止まるきっかけになるんですよね。 読者が保存している抜粋を見ると、アボリジニの文化や土地との結びつき、そして白人社会との折り合いのつかなさにまつわる「ズレ」への興味が強いように感じました。たとえば、土地を所有物として見るか、世界とつながる場として見るかという価値観の違い。あるいは、制度上は「平等な市民」になったはずなのに、そもそもスタート地点が違いすぎて適応できない現実。そして、人類学の観察者である著者自身の戸惑いや限界も包み隠さず描かれている点。どれもきれいごとではなく、目の前の現実にどう向き合うかを考えさせられます。 私自身、この本を読んで「理解したつもりになる怖さ」を自覚しました。相手の行動だけを見て判断すると、背景にある歴史や環境をまるごと切り捨ててしまう。けれど、それを知ったうえで向き合うと、同じ出来事でも見え方が変わるんですよね。仕事で多様な価値観に触れる場面が増えてきた人ほど、じわじわ効いてくる本だと思います。 「自分の物差しだけで世界を測ってしまうのが不安な人」に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

独自の生活様式と思想を持ち、過酷な自然のなかで生きる「大自然の民」アボリジニ。しかしそんなイメージとは裏腹に、マイノリティとして町に暮らすアボリジニもまた、多くいる。伝統文化を失い、白人と同じように暮らしながら、なおアボリジニのイメージに翻弄されて生きる人々。彼らの過去と現在をいきいきと描く、作家上橋菜穂子の、研究者としての姿が見える本。池上彰のよくわかる解説付き。
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