
狩りの思考法 (アサヒ・エコ・ブックス)
角幡 唯介
清水弘文堂書房 (発売) / 2021-10-29
累計読者数8
平均ハイライト数 6件/人
推定読了時間 約4時間41分
star総合評価 40/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも生活でも、つい「正しい計画」を立てようとして、気づけば今日の出来事をほとんど見ていなかった…そんな感覚に心当たりがある人は多いと思います。私も同じで、未来の不安を消したくて計画を重ねるほど、逆に今の自分がどこに立っているのか分からなくなる瞬間があります。 角幡唯介さんの『狩りの思考法』は、その「現在位置の見失い」に静かに切り込んできます。イヌイットの〈ナルホイヤ=わからない〉という態度は、安易に開き直ることでも、勢いで生きろという話でもなく、未来予期に支配されて固まってしまった感覚をほぐし、目の前の出来事にちゃんと身を置くための視点として描かれています。計画を手放すというより、計画に従属してしまう自分の癖に気づく、という方が近いかもしれません。 特に刺さるのは、目的に向かうほど途中の風景が「意味のないもの」に見えてしまう、という指摘です。地図を持つ山と地図を持たない山がまったく別物になる感覚は、日常にもそのまま当てはまる気がします。また、「今目の前」を無視して過去の計画に安住すると判断が狂う、という場面は、仕事で同じ失敗をしたことがある人なら思わずうなずくはずです。 未来の不安を消したいけれど、計画に縛られて苦しくなる人。そんな人にしずかに効いてくる一冊です。
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出版社による紹介
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